2016年12月期 決算説明会資料

村上太一氏:本日は、お忙しい中、お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。2016年12月期決算説明会といたしまして、本日、大きく2点ご紹介申し上げます。

まずはじめに、2016年12月期通期業績について、2点目といたしまして、2017年12月期、事業方向性と業績の見通しについてお伝え申し上げます。

まずはじめに、2016年12月期通期業績についてご紹介いたします。

2016年12月期 決算ハイライト(エグゼクティブサマリー)

2016年12月期決算ハイライトといたしまして、こちら、大きく3点ございます。

まず1点目、全社では、YoYで売上高は成長・営業利益は大幅に増益となりました。売上高に関しましては53億円、営業利益に関しましては5億1,500万円というかたちで、開示していた予算と比べまして、営業利益に関しては増収、売上高に関しましては若干のビハインドをしたかたちになります。

売上は、wajaの通年での連結寄与が大きく、一方で、筋肉質という当初掲げていた方向性に関しましては、一定実現できたと認識しております。生産性は向上し、しっかりと黒字が出せている、そんな体制を実現できたと考えております。

2点目といたしまして、生産性向上優先によりジョブセンスは減収となっております。

次のスライド以降で、詳細のご説明を申し上げますが、ジョブセンスに関しましては、生産性向上を優先し、広告出稿効率化等を行った結果、YoYで10.4パーセントの減となりました。

転職会議に関しましては、事業法人向けのサービスと、新たなマネタイズ施策というのが、引き続き進展しております。YoYで38パーセントの増となっております。

その他、新たな領域、不動産サービスにおいては「IESHIL」、その他、今期本格開始した「転職ドラフト」、また、新卒の就活サービス「就活会議」に関しまして、売上を寄与し始めております。

就活会議におきましては、2015年に開始したにも関わらず、1年少々で、就活生の約4~5人に1人が利用するサービスにまで成長しております。

就活生が約50万人と言われている中で、十数万人の会員がすでに登録している、開始1年少々にも関わらず、大きく伸びていると考えております。

3点目、広告出稿効率化、宮崎オフィスの拡張移転等の生産性向上策のほか、下期から認知・ブランディング施策検討など、一定の成長投資を積み増しております。

広告宣伝費は、通期で抑制が進むも、1人あたりの生産性向上に関しては、引き続き課題と考えております。

2016年下期に関しましては、中長期的な投資検討も着手し、投資は今後も継続していきたいと考えております。具体的には、ブランディング・プロモーション・マーケティングの部分等に関して、力を入れていきたいと考えております。

2016年12月期 通期業績

2016年12月期通期業績に関しましては、こちらに記載の通りでございます。

売上高は増収、生産性向上策は引き続き実施し、営業利益、経常利益ともに大幅増益でございます。wajaという子会社、こちらののれん減損があり、3億1,700万円減損したものの、当期に関しては、黒字で着地しております。

減損の影響もあり、開示の予算に関しましては、当期純利益に関しましては、マイナスと開示しておりますが、2016年12月期通期で黒字化、プラスには持っていけたかたちでございます。

2016年12月期 全体総括

続きまして、2016年12月期の全体の総括になります。

こちら、全社において、広告出稿の効率化、宮崎オフィスの規模拡大、筋肉質な経営体制を実現しようという方向を考えておりました。こちらに関しましては、一定の成果が出せたのではないかと考えております。

その他、採用課金型という強みを活かすにあたり、独自のアナリティクス基盤というかたちで力を入れてきておりました。

リブセンスAnalyticsというサイトのアクセスの行動ログを収集する、そんな基盤を、当社、以前から力を入れており、その力を入れた成果というのが、じょじょに出始めました。

各事業の点にも記載しておりますが、レコメンデーション、その他、どの求人にどのユーザーを送客するか等の施策を進めるにあたり、リブセンスAnalyticsの基盤というのがプラスに働いてきたと考えております。

各事業に関しましては、記載している点がメインになりますが、全体の方向性といたしまして、当社の強みである、採用課金型という強みを生かした、そんな方向性を模索し続けております。

採用課金だからこそできる仕組み。例えば、どの企業がどんな人を採用しているか把握している。その他にも、求人ページが表示された後に、どの求人がどれくらい応募されやすいかというのも、継続的なログを収集しているからわかる。

そんな採用課金だからこそできるという強みを引き続き活かしていきたいと考えております。

転職会議に関しましては、大手求人サイト、人材紹介会社への送客というのは引き続き行っていくことに加え、事業法人向けの転職会議BUSINESSというのをリリースいたしました。

求人企業から直接求人をいただく事により、収益性の向上はもちろん、直接企業と繋がることによるユーザー体験の向上というのも実施できると思っております。

転職会議として、どのような世界を作りたいかという考えの一環として、企業側の意見、ユーザー側の意見双方がしっかりと情報収集され、透明性のある、そんな転職、求人を実現していこうと考えている世界に向けて。

転職会議BUSINESS、企業様と直接繋がっていく事は非常にプラスに寄与するとともに、収益面でも今後、影響を与えていくと思っております。

就活会議に関しましては、コンテンツサイト機能の拡充等引き続き行なっております。 エントリーシートの数に関しましては、業界の最高水準にまで1年たらずで実現いたしました。会員数に関しましても、累計で14万人を超えており、17卒就活生の4~5人に1人が登録するサイトにまで急成長しております。

続きまして、不動産の業行になります。DOOR賃貸に関しましては、賃貸周辺サービス等実施しておりますが、当社といたしましては、DOOR賃貸、IESHILともに、含めた形で不動産業行全体でどのような勝ち筋を作るかというところを意識しております。

IESHILに関しましては、独自のAI、ユーザーのニーズ合った不動産会社を紹介するサービスを開始いたしました。こちらが収益性を向上させていく動きに寄与してくると考えております。

その他にも、Zillow Groupという、米国に上場し、時価総額も60億ドルを超える、IESHILと類似するようなサービスのディレクターのブライアンという方が来日されて、ともにイベントをやるというようなことも行いました。

海外とのネットワークというのももちろんですが、その他にも海外の知見というのも吸収する事により、企業成長に寄与していくように考えております。

wajaに関しましては減損は行ったものの、Webマーケティング・メールマーケティング等の強化はすでに進捗しております。足元の業績に関しましても、黒字化の基調、続いておりまして、一定の安定性というのが出てきていると認識しております。

その他の新規事業に関しまして、治療ノートに関しましてもユーザー数は着々と増加しております。

その他、転職ドラフトに関しては、企業がエンジニアを指名入札する。そんなサービスになっておりますが、すでに3回実施し、参加人数、参加企業ともに、回を重ねるごとに増加している状況でございます。

アイミツに関しましても、2016年9月にサイトを全面リニューアルし、ご利用企業社数25,000社、 依頼総額300億円を突破するかたちで、新規事業に関しましても、売上の寄与額に関しましてはまだまだ小さいものの、着々と成長してきている状況でございます。

当社といたしましては、既存の事業をしっかり深掘りするというのが基本ではございますが、新規の部分に関しましても、一定の投資というのは続けていきたいと思っております。

売上高の推移

そのなかで、売上の推移でございます。

求人情報メディア事業は、生産性向上優先による減収が継続しております。YoYで5.7パーセント減となっております。YoYでの減少は今期初となっております。

一方で昨年の4Qに関しましては、一部の事業で採用の処理の日数というのを、今まで60日でやっていたものを、30日にするというような、一部、よりスピードを持って課金化して、収益化していくようなことを行ったため、単純な比較はできないものの、まだまだ課題があるという認識をしております。

また、昨年4Qに関しては、広告を一定絞り込んだ、かなり効率化を進めたということもありまして、広告費の部分に関しても単純な比較はできないものの、引き続き課題感というのは持っている状況でございます。

売上高の推移 求人情報メディア事業

続きまして、売上高の推移、求人情報メディアになります。

求人情報メディアの領域を見た際、ジョブセンスの減収というのが非常に大きくなっております。筋肉質化・生産性向上というポリシーを持って運営をしたものの、まだまだ課題というのは認識しております。

転職会議に関しましては、引き続きマネタイズ施策が進んでおります。

売上高の内訳に関しましても、じょじょに転職会議BUSINESSという、法人と直接つながるビジネスが立ち上がっていることにより、同じ売上高に関しても内訳というのはじょじょに変わってくる、また売上高自体も上げていくというような方向感を考えております。

売上高の推移 不動産情報メディア事業

続きまして、不動産領域になります。

IESHILのマネタイズ着手に伴いまして、QonQは復調傾向でございます。

営業利益の推移

続きまして、営業利益の推移です。

一定の投資を積み増しつつ、生産性向上により黒字を継続しているような状況でございます。

YoYでは減益となっておりますが、先ほどお伝えしたとおり、単純な比較というのはしきれない状況でございますが、まだまだ伸びしろは大きいと認識しております。

営業利益の推移 セグメント別

続きまして、営業利益の推移、セグメント別になります。

セグメント別では、求人領域への利益依存が引き続き強い状況でございます。

営業利益増減分析(前期比/Qベース)

続きまして、営業利益増減分析の前期比のクオーターベースでの分析になります。

生産向上による減収に加え、一定の投資成長積み増しによる広告宣伝費・人件費増加のため減益となっております。

2016年の下期に関しましては、投資も行ったため、クオーターベースでの広告宣伝費は増額しております。

こちらのクオーターベースでの比較に関しましても、2016年の4クオーターに関しましては、一部広告費の運用の仕方・調整等もしているので、単純な比較はできないという認識はしております。

営業利益増減分析(通期)

続きまして、営業利益の増減分析(通期)でございます。

通期におきましては、売上高はwajaの通期寄与により増加。生産性向上の展開により、既存メディアの広告宣伝費等は大きく効率化したかたちになります。

売上原価の推移

続きまして、売上原価の推移でございます。

祝い金の金額に一部変動はあるもの、その他の原価構成はほぼ同様で推移しております。祝い金に関しましては、祝い金申請時の運用等を一部調整したことが変動の要素にもなっております。

販売管理費の推移

続きまして、販売管理費の推移でございます。

広告宣伝費は、広告出稿の効率化と並行して成長投資を実行いたしました。YoYで30パーセントの増加をしております。

その他費用は、管理費等の効率運用・圧縮により、YoYで減少しております。こちらに関しましては、昨年の筋肉質化というテーマと関連する部分でございます。

クオーターベースで増えておりますが、通期累計では販管費減となっております。

従業員数の推移

続きまして、従業員の推移でございます。

カスタマーサポートを中心に地方正社員化というのを進めております。こちらに関しましても、2016年通期でそのような方針を取っていた動きというのはしっかりと実行できていた方向でございます。

地方正社員というかたちで、高いロイヤリティのもとで、品質の向上とともに生産性の向上というのも実現できている実感が強くございます。

また、地方で拠点を作ることにより、品質の向上・生産性の向上のほかにも、地方ならではの付加価値というのも追加していけることができるのではないかと考えております。

続きまして、2017年12月期事業方向性と業績の見通しについて、ご説明申し上げます。

2017年12月期 全社方針

2017年12月期に関しましては、全社の方向性としてコーポレートビジョン「あたりまえを、発明しよう」の実現に向け、新たな「あたりまえ」創出を支える強み、競争優位というのをしっかり確立していこうと考えております。

昨年、創業10年を超え、新たにこれからの10年を「組織の10年」というかたちで、私も昨年、全社に提示いたしました。 創業時に関しましては、組織という規模もなく、まずは事業を立ち上げる。そんな思いでスタートしていきました。

事業の立ち上げも形になり、規模が大きくなってくるなかで、事業を支える組織の重要性が増してきていると考えております。

昨年1年に関しましても、組織の10年ということで、新たな制度、新たな組織の強みというのも出てきていると考えております。

具体的には、さまざまな部署、挑戦的なキャリア形成を生むために、部署移動をするような仕組み。キャリアチャレンジというような仕組みを入れたり。

成長を促すにあたり、359度フィードバック。各自が成長するにあたり、どのような点が課題かというのを、把握していくのが非常に大事なのかなと。

そんななかで、部署の上司以外のメンバーからどんな点が課題と考えているか、どんな点が成長すべき点だと思うか。そんなフィードバックが得られるような仕組み。

その他にも、組織の10年に向けて、さまざまな施策等も実行しております。組織の強さ、組織がより強固になってきているという実感は非常に持っている状況でございます。

その他、組織の他にもシステム面においては、ユーザー行動履歴等のビッグデータを解析する基盤というのを構築していっております。

独自のアナリティクス基盤というかたちで、当社でフルスクラッチで作っている、リブセンスAnalyticsというアクセス解析の基盤があります。

ユーザーがどれぐらいページをスクロールしたか、どこをクリックしたか、また、どういう求人を何秒見たか。そんなログデータが当社の基盤に収集できているような情報でございます。

IT業界を見ているなかで、今後、強い企業、弱い企業と分かれるにあたり、データを持っているか、持っていないかで大きく正否を分けると考えております。

そんな中で採用課金というかたちで、継続的な求人に対するログデータ。ユーザーを簡易化することによる、継続的なログデータを持つことによる向上というのはまだまだ行っていけると考えております。

このログ基盤のもとに、このような行動をしたユーザーにはこういうメールを送ろう。こういう求人を送ろう。

こういったユーザー体験の向上等が行われてきているというところです。

ログデータの収集、行動ログの収集という点に関しましては、引き続き強化していく点でございますし、リブセンスAnalyticsの収集できるログの量に関しましても、引き続き改善を続けていきたいと考えております。

今期におきましても、各ユーザーがどんなメールを受け取ったかのログデータの収集、その他のさまざまな行動ログのデータも収集し続けようと考えております。

2017年12月期 事業方向性①

その他、施策としたしまして、中長期成長に向けた広告における人材面での投資実行を引き続き行っていきたいと考えております。

今期、2017年期に関しましては、売上に連動しないかたちでの将来に向けたプロモーションも予算を作成する際に入れております。

この投資をした際、売上にどのぐらい寄与するかに関しましては、今まで実行したことがないので、寄与する可能性があるとは思いますが、寄与しないというような前提のもとで、広告投資というような枠も設けております。

その他にも全社横断での解析基盤の強化、データ蓄積等引き続き行っていくとともに、宮崎オフィスの地方正社員化。その他、本社においては、新卒、中途等の採用に関しましても引き続きやっていこうと考えております。

そのなかで各事業の方向性についてお伝えいたします。まず、ジョブセンス、ジョブセンスリンクになります。こちらは成功報酬型お祝い金という強みを生かした、そんな動きを引き続き行っていこうと思っています。

採用課金だからこそできる強み。先ほどお話したような、どの企業がどの層を採用しているか。

例えば、アルバイトにおいては60歳以上の人でも採用するところなのか、どうなのかといった情報に関して。ここに関しては、採用課金の当社だからこそ持っているデータなのかなとも思っております。

その他にも応募、何件以上送客すると店舗の採用率は落ちてしまう。こういったデータに関しましても、当社は採用課金だからこそ持っているデータと言えると思います。

その他にも、採用課金だからこそ、採用が決まった企業に対して祝い金を申請するタイミングで口コミをいただく。そんな動きもできてきています。

そのようなかたちで、採用課金だからこそできるユーザー体験の向上というのも、競争優位性の根本としたいと考えております。

その採用課金の強みを生かすにあたり、ジョブセンス、ジョブセンスリンクともに、掲載数を急激に増やしていきたいと考えております。各ユーザーが求めているものに関しましては、求人サイトにおいては求人を求めている。

求人を、採用課金というモデルだと、業界でナンバーワンというのは、モデル上取れる仕組みだと思っております。

一方で、採用課金で求人を集める際、採用率が低い企業にばかり応募を流してしまうと、ユーザー様の満足度も下がる、かつ、収益性が上がらないというのが、過去、失敗体験としてありました。

そういったなかで、各企業の採用率を把握して上で、「この企業にはこのぐらいのユーザーをしっかりと送客しよう」というようなかたちで、サイト内でのレコメンデーションの枠であったり、サイト内での並び順のチューニング等を行うことによって、適切に送客をするような動きというのを行っていきます。

採用課金型という仕組みで約10年近くやっているなかで、採用課金型の強い面、弱い面というのを非常に感じてきた現在でございます。

強い面といたしまして、大量の求人を集めていける。一方で、求人における採用する意欲等に関して計りきれていないがために、ユーザー様には応募したのちに採用をなかなかされないような企業に対しても送客をしてしまうケースがある。

そういった問題を解消するべく、企業ごとの採用率という過去のデータをもとに、どの企業にどういう層を送ると採用されるのか、どの企業がどのぐらいの採用意欲があるのか、そういったデータをもとに送客の度合いを変えていくような動きを、ジョブセンス、ジョブセンスリンクともに行っていこうと考えております。

続きまして、転職会議でございます。転職会議に関しましては、口コミの強みを活かした転職サービスへ本格的に展開していきたいと考えております。

現在の転職会議というのは、どちらかというと、他の求人サービスで求人を探したのちに最後のチェックをする、そんなサイトという使われ方をしているのかなと思います。

転職会議内で求人を選び、ランキングの高いところに応募する、そんな動きはまだまだ行われず、他のサイト、人材紹介会社等で調べた企業を、最後応募するかどうか、もしくは受かったのちに、本当に行っていいかどうか、悪いか、そんな情報をチェックするという、転職活動において後半のほうに使うサービスというかたちになってしまっていると考えております。

一方で、ユーザーの体験として、口コミの高い順に関連する業界の求人を探し、応募したり、そんなニーズもあると思っております。転職会議内で、求人の企業ごとの満足度、また風土とのマッチ度をもとに求人を探す世界、そんな方向に舵を切っていきたいと考えております。

より、後半ではなく、前手に接触するサービスにすることにより、転職を決めるにあたっての意思決定の前段階、ユーザー体験としても向上いたしますし、収益性としても向上する、そんな体験というのができるサービスに変わってくるのではないかと考えております。

そのほかにも、その方向性に関連するかたちで、転職会議BUSINESSというかたちで、企業様と直接つながる仕組みを推進していっております。

企業様とつながるからこそできるユーザー体験。今までですと、ユーザーの口コミだけだった世界から、企業様の考えを発信することにより、より適切な、より中立的な立場での転職のマッチングというのが行えると考えております。

転職会議BUSINESSにおきましては、営業等を開始しておりますが、売れ行きに関しては比較的好調で、今期に関しましても、予測に対して一定の成果が出せる、そんな状況と認識しております。

続いて、就活会議になります。就活会議に関しましては、先日プレスリリース等でもネオキャリア様と提携する、販売の支援に関しましてネオキャリアとともに行っていくという施策等も実施しております。

ユーザー数に関しましては、就活生の4〜5人に1人が使う、そんな規模感になってきているなかで、一部収益化も進めたいと考えております。そのほかにも独自の価値追求というのを行っていきたいと考えております。

就活の市場に関しましては、当社の「あたりまえを、発明しよう。」というビジョンにおいても、やりがいのある非常に大きな問題のある市場だなと認識しております。新たなあたりまえが求められている、そんな市場なのかなと考えております。

就活生の多くが3年の後半になり就活を始めて、就活をするなかで自己分析をして、せいので就活を開始し、一方で3年以内で30パーセントの就活生が辞めて会社を離れているという、そんな問題もあるのかなと考えております。

より適切なマッチングができるような世界、また、より適切なキャリア形成ができるような、そんな世界観を作っていきたいと考えております。

会員数に関しましても、今期も順調に推移している状況で、現在4〜5人に1人という段階から、より大きなインパクトが与えられるサービスにするとともに、収益化というのも行っていきたいと考えております。

2017年12月期 事業方向性②

続いて、不動産の領域になります。

不動産の領域に関しましては、IESHIL、DOOR賃貸。賃貸の領域と売買の領域、双方でいかに収益を作っていくかという点を考えております。直近におきましては、売買の領域というのが非常にチャンスがあるのではないかという見込みを立てております。

売買の領域に関しましては、不動産市場、まだまだ透明性の向上が求められていると考えております。海外と比べましても、価格の透明性、また地盤データの透明性、そういったものがまだまだ日本においては整備されていないと考えております。

住環境データの充実をはじめとするサイトの価値のさらなる向上・開発強化、またユーザーニーズに合った情報提供および不動産会社等のマッチングというのを進めていこうと考えております。

wajaに関しましては、減損を経ての再出発というかたちではございますが、足元黒字化基調も出てきております。あんしん保証というかたちで、ユーザー様に一部課金をする、そんな仕組み等も進めており、こちらが収益の向上にも寄与しております。

その他、アウトレットのサービス等、販売促進のともにマーケティング強化というのを引き続き行っていこうかと考えております。

最後に新規事業になります。治療ノートに関しましては、引き続き体験談、Q&Aをベースに患者の体験を蓄積するとともに、ビジネスモデルを確立していこうと考えております。

転職ドラフトに関しましては、転職市場を実力が正当に評価される世界を作ろうというビジョンの下、開催回数の増加に加え、多職種への展開・プロモーション等も強化していっております。

アイミツに関しましては、引き続きカテゴリーの価値を深掘りするととともに、SEOをはじめとした集客施策等も注力していっております。

新規事業いずれに関しましても、昨年と比べて着々と成長はしてきている、そんな認識でございます。

2017年12月期 業績予想(上半期)

続いて、最後に2017年12月期業績予想でございます。

上半期増収を見込むも、中長期成長に向け投資を継続したいと考えております。上半期時点では減益、営業赤字を予測しておりますが、通期での黒字は達成したいと考えております。

広告・技術・人材に投資を行い、競争力の基盤を確立したいと考えております。

先ほどもお伝えいたしましたが、売上に関連しない広告プロモーション等の予算というのも積んでいるようなかたちでのこちらの数字になっております。通期での黒字というのをしっかりと実現する、そんな塩梅での投資というのを考えております。

以上、2016年12月期の決算発表になります。全体を通しまして、まだまだ課題は残るものの、足元の基盤づくりという点に関しましては、昨年1年で一定の成果が出せてきたと考えております。

今期に関しては、社内においても、勝ち筋をしっかりと確立しきる、そんな1年という位置付けをしております。求人の領域において、ジョブセンス、ジョブセンスリンクともに求人情報を圧倒的に増やし、かつ、採用課金だからこそできるユーザー体験というのを付与する。

その他、転職会議においても、転職会議BUSINESSでどのような勝ち筋を作れるかというのを確立しきる。全体を通してもアナリティクスの基盤を強化し、それによりユーザー体験向上でどこまでサイト上に価値を付与できるかというのをしっかりと確立しきる。

今年に関しては確立の1年というかたちで、昨年、筋肉質化が進み、戦略の方向性が一定見えてきたものをしっかりと確立し成長していく、そんな1年にしたいと考えておりますので、引き続き応援いただけると幸いでございます。以上、発表になります。ありがとうございました。