三井物産が8月に合宿採用、じっくり選考

 三井物産は平成30年卒の学生を対象に8月採用で合宿方式の選考を導入する。寝食を共にし、時間をかけ商社に必要な資質を見極め、雇用のミスマッチを防ぐのが狙い。対象者は1〜2回の面接後の役員クラス選考などを想定している。

 選考が解禁される6月採用は他社競争もあり、通常の手順で選考を進めるが、8月採用は海外大学留学生や他社の採用試験も受けたが、三井物産を選ぶ学生もいる。相互理解を深め、いい人材がいれば10〜15人の採用を見込む。

 同社は非資源分野の強化や幅広い事業領域を束ねるには「人材の多様化が重要で、中途採用も含めできるだけ通年採用に近づけたい」(小野元生常務執行役員)考えだ。

 今年4月入社の担当職(総合職に相当)136人(うち女性35人、外国籍2人)の大半は前年の6月採用。国内は他に7月、8月採用が、海外は英国と米国の複数都市で採用を実施し、新入社員の入社時期は4月と10月の年2回。

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