外国人介護人材 実習生に頼るのは疑問だ

介護現場で働く労働力の確保策として厚生労働省は、外国人技能実習制度の対象職種に介護分野を加える方針を固めた。2016年度中の実施を目指すという。介護職の人材難は分かるが、外国人実習生で乗り切るのは疑問がある。実習制度の趣旨にそぐわず、介護職の待遇改善も妨げかねない。慎重な検討を求めたい。介護現場は仕事の割に賃金が低いなどとして人手不足が慢性化している。将来はさらに深刻だ。厚労省は、団塊の世代が75歳以上になる25年度には全国で約30万人も不足すると試算している。多様化する介護ニーズに対応するためにも、人材の確保は確かに急務といえるだろう。ただ、実習制度は途上国の労働者が一定期間働いて習得した技