春闘、トヨタ下請けの現場ルポ 苦渋の賃上げ 人材確保のため

自動車や電機大手で昨年を大きく上回るベースアップ(ベア)が見込まれる平成27年春闘。政府が目指す「経済の好循環」実現に向けて、雇用の7割の受け皿とされる中小・零細企業の賃上げの動きにも注目が集まっている。トヨタ自動車の下請け企業が多く集まる愛知県西三河地区の現場を訪ねると、余裕がなくても賃上げに踏み切らざるを得ない中小・零細企業の苦渋が浮かび上がってきた。(松岡朋枝)「もうかったから給料を出すのではなく、将来に期待して出すことにした」トヨタ系列でエンジン部品などを製造する西尾市の2次下請け企業。男性経営者(48)は2年連続で賃上げに踏み切る理由をこう説明した。従業員は約50人。売上高はリーマン