キャリアに一貫性がないと転職に不利、という俗説を疑う

ある企業の営業課長の求人に、人材バンクから2人の候補者が推薦されてきた。Aさんは、同じ業界で長く営業を担当してきた「キャリアに一貫性がある人」。いっぽうBさんは、有名企業の出身だが、複数の業界を経験し、職種も営業、人事またあるときは企画と、完全なる「キャリアに一貫性のない人」だ。

 この2人を比べると、ほとんどの採用担当者は「キャリアに一貫性があるから、Aさんがいい」と言うだろう。そのため、人材バンクも「キャリアに一貫性がある人」が登録してくれるのを望んでいる。経歴がわかりやすく、企業に売りやすいからだ。今回もBさんは当て馬で、本命はAさんである。