人手不足が深刻なのに失業率は3.6% なぜ解消しないの?

og

総務省が5月30日に発表した4月の完全失業率(季節調整済み)は3.6%と先月から横ばいとなりました。専門家の中からは日本は完全雇用になっており、これ以上失業率を低下させるのは不可能という声も聞こえてきます。実際、企業は人手不足で悲鳴を上げているのですが、3.6%も失業している人がいるのに、どうしてそんなに人手不足になるのかと疑問を持つ人も多いかもしれません。

 経済学的にはこの水準の失業率はかなり低いと見なされます。企業が提示する条件と労働者が望む条件が完全に一致するとは限りません。どんなに景気がよくても、一定数の労働者はうまく仕事を見つけられない可能性があり、失業率がゼロになることはないからです。

 むしろ現在の日本では、本当にこんなに失業率が低いのだろうかという疑問の声も出ているくらいなのです。いくらアベノミクスによって景気が盛り返しているとはいえ、長期のデフレが続いた後ですから、日本はまだとても好景気といえる状態ではありません。バブル経済がピークだった時代にも3%近い失業率があったことを考えると、やはり3.6%という数字は低すぎるのかもしれません。