日本流ものづくり橋渡し 日本で働いた日系人 ブラジルで雇用拡大

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サッカー・ワールドカップ(W杯)に沸くブラジルに進出した日本企業の間で、日本で働いた経験がある日系ブラジル人を採用する動きが広がっている。日本流のものづくりを伝える役割を担っており、母国で再挑戦する人たちにチャンスを与えている。 (サンパウロで、立石智保、写真も)
 「作業台から道具がはみ出ていて危ないよ。細かい改善の積み重ねが大事だ」。日系人の長谷川滋エドワルドさん(28)が、組み立て作業をする従業員のモーラさん(44)にアドバイスした。
 サンパウロの北西五十キロのジュンジアイにある現金自動預払機(ATM)の生産工場。ブラジル進出の拠点として今年一月に大手電気機器メーカーの沖電気工業(本社東京都港区)が買収した。
 従業員四百五十人のうち日本人は工場長の高野克己さん(46)ら二人だけ。高野さんは「徹底的に無駄を無くす日本流を伝える上で、両国の言葉が理解できる彼らの存在は欠かせない」と信頼を寄せる。