人手不足が意味すること 改めて考える人口問題(6)

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今回は、人手不足問題について考えてみよう。この点については、本連載の「ついに表面化した潜在的労働力不足 改めて考える人口問題(2)」(2014年5月28日)で触れたが、この人手不足問題は、単に雇用という側面だけにとどまらず、日本経済全体の重要な局面の転換を意味している。最新の雇用情勢を踏まえて、もう少し詳細に取り上げてみよう。

ひっ迫する雇用情勢

 このところ毎日のように人手不足の話題が新聞に出る。「建設会社が人手が集まらないために倒産してしまった」「人手が集まらないため公共投資が遅延している」「アルバイトに頼って事業を拡大させてきた外食チェーン店の事業展開がとん挫した」「契約社員、パートなど非正規労働者の待遇改善が相次いでいる」といった記事が頻繁に見られるようになった。人手不足問題が次第に範囲を広げ、その影響がどんどん深まりつつあることがうかがわれる。