なぜ若者は就職に対して「NO」と言うのか(アメリカ)

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More time in college and longer life spans are partly why young people are staying out of the workforce longer.

少し前までは、卒業したら就職するのが当たり前の時代でした。
しかし今の若者は就職を急がない傾向にあるようです。

アメリカ労働統計局によれば、20歳~34歳で就職している、または職を探している人は全体の78%に満たず、この数字は2000年の83%をピークに下がり始め、1970年代以降最も低い数字となっています。
このような状況を招いた最大の原因は不景気です。
大多数の企業は、経費削減のために既存の社員をリストラするより先に新規雇用を制限しており、この状況が若者達の就職難に直結しています。
しかしながら、他にも理由はあります。

『長い就学期間』
経済学者達の見解では、教育の多様化、教育期間の長期化が、若者が就職に向かわない大きな要因のひとつです。
2000年と比較すると、カレッジで学ぶ学生の数は25%増えており、さらにその就学期間も長くなっています。

ではなぜ就学期間が長くなったのか?
これにもまたいくつかの理由が考えられます。

ひとつには、より高いレベルの教育を受けることを社会が必要としていることがあげられます。
大学の就職課では、「平均的な収入を得るには高校卒業の資格では足りないと言われてきたが、今や、学士レベルでは足りないと言われる時代」との考えも増えつつあるよう
です。

もうひとつの考えられる理由は、カレッジや大学の授業料が高くなったことです。
経済的な理由により、学期ごとに受講する授業数を減らし、少しずつ長い期間をかけて卒業する学生が増えました。
また、途中で休学して学費を稼ぎ、復学するケースも珍しくないため、就学期間は長くなる傾向にあります。

『寿命が延びた』
平均寿命が延びることで、人生における重大なイベントである、卒業、就職、結婚、家を買う、子供を持つ等の年齢が、以前に比べて遅くなる傾向が出てい
ます。
「90歳まで生きる時代になぜ23歳で就職や結婚をしなきゃいけないの?」と考える若者が増えているようです。

『退職が遅い』
ベビーブーマー世代(アメリカのベビーブーム世代は1946年頃~1959年頃)は退職する時期に差し掛かっているにも関わらず、退職しない人が非常に多くい
ます。以前に比べて寿命が延びたことから、退職後の人生も長くなり、退職後に長い人生を生きるための十分な蓄えを得るために、以前より高齢まで働く人
々が増えているのです。
55歳以上で就職しているの割合は、2000年には全体の30%でしたが、現在では40%に増えています。
これによって若者達の新規雇用に席がまわらず、ますます若者の就職に歯止めがかかっています。

好んで就職しない若者、就職したくてもできない若者、いろいろなケースがありますが、長引く不況に多くの世代が苦しめられ、若者も熟年層もライフスタ
イルの変化を余議なくされているのは事実のようです。

参考:「CNN Money」
http://money.cnn.com/2013/10/22/news/economy/young-workforce-delay/index.html?lid=SF_BN_LN