米マイクロソフト社 スタック・ランキング制度を廃止(アメリカ)

アメリカマイクロソフト社は、物議をかもしてきた人事評価制度「スタック・ランキング」を
廃止することを発表しました。
この「スタック・ランキング」制度は、マネージャーが従業員をいくつかのレベルにランク付け
する制度で、必ず下のレベルに属する従業員を輩出してしまう仕組みでした。

このランクがボーナス等にも影響することから、不満の声も多く、また評価にむらが出ることもあり、
今回の刷新に至ったようです。

今回発表された新しい評価プログラムのポイントは以下の点です。

●チームワークやコラボレーションをより重視
個人の能力や業績だけでなく、いかに他のメンバーと協力してレバレッジを生み出したか、チームワークがどれだけのインパクトを与えたかを大切にします。

●従業員の成長と発展をより重視
タイムリーなフィードバックを与え、その時々で従業員が成長することをサポートします。

●もう「カーブ」はなし
我々は報酬に対する予算を引き続き確保していきますが、従来のように評価の「カーブ」であらかじめ
決められたターゲット分布はありません。マネージャーやリーダーは従業員の成果に応じて、
より柔軟に評価・報酬を決めていくことになります。

●もうランク付けはなし
今までのようなランク付けはしません。

同社の副社長であり人事責任者であるLisa Brummell氏は、今回の決定がマイクロソフト社を
より魅力的な職場に導くと期待しています。

This is a fundamentally new approach to performance and development designed to promote new levels of teamwork and agility for breakthrough business impact.

参考:『THE VERGE』(2013年11月12日)
http://www.theverge.com/2013/11/12/5094864/microsoft-kills-stack-ranking-internal-structure