虚偽の履歴書が問題に(インド)

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ニューデリーのとあるIT企業では、入社志望者のうち30名が、履歴書の前職欄に同じ社名を記入して問題になっています。
調査した結果、これらは虚偽の履歴書であり、そこに書かれていた企業は、求職者から金銭を受け取るかわりに企業名を求職者に貸し、採用側から問い合わせがあった際に適当に口裏を合わせること生業にする詐欺の業者であることがわかりました。

履歴書や職務経歴書の真偽の調査サービスを展開するAuthBridge社の調査では、2012年から2013年にかけて同社が調査した数百万人の履歴、職歴のうち、5人に1人はなんらかの虚偽の申告をしているとの結果が出ています。中でも学歴の詐称が大半を占めています。
トップレベルの学歴や多くの経験値は就職の際には非常に有利で、良い報酬にも直結するため、こうした問題は後を絶ちません。

They know that extra years of experience or a diploma from a top college could make it easier for them to grab a job or help them get a better pay package.

これは、インドの厳しい労働状況によるところが大きく、特に低賃金労働者に多くみられる傾向です。
とはいえ、低迷するインド経済の中でも成長が著しいIT業界や、アウトソーシングを多用する企業でもこの問題は深刻であり、いまやAuthBridge社のような調査会社も増え、履歴調査そのものが大きなビジネスになりつつあります。

一方で、自社で入社志望者のバックグラウンドの確認をしない企業が多くあるのも事実で、調査会社Supersoft社の実績では、10~15%の企業は入社志望者のバックグラウンドをチェックする機能を持っておらず、雇用する側の責任も問われています。

近年、インドの労働市場は堅調な傾向を示しているとの見方もありますが、採用プロセスにおいてはまだまだ課題が多くありそうです。

参考:gulfnews.com
http://gulfnews.com/news/world/india/liar-for-hire-fake-cvs-flood-indian-job-market-1.1276852