26万人の大卒生は最低賃金の職に(アメリカ)

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大金を払って大学で教育を受けることで将来高収入の仕事が保証されると考えているなら、もう一度考えなおした方がいいかもしれません。

大学やカレッジ等を卒業した人のうち約26万人は、連邦が定める最低時給$7.25か、またはそれ以下の賃金の仕事に就いていると米国労働統計局が発表しました。
この人数は2010年の32万7千人が最高で、2008年以降減ってはいます。しかしながら2005年と比較するといまだに倍以上の人がこの状況におかれています。

ここ数年状況が改善しつつあるのは好景気によるものが大きいものの、その他にもいくつか要因があります。

ひとつは、ニュージャージー、ニューヨーク、コネチカット州を含む21の州においては、最低賃金の設定金額が連邦政府よりも高く設定されている点です。
ポスト不況における労働市場の変化を要因としてあげる専門家もいます。

「市場において成長しているのは低賃金の労働だけです。幅広い職業において賃金の低下は進み、特に、低賃金の職種においては顕著です。」と労働者養護団体ナショナル・エンプロイメント・ロウ・プロジェクトのメンバーは述べています。

The only jobs that we’re growing are low-wage jobs, and at the same time, wages across occupations, especially in low-wage jobs, are declining.

2012NELPレポートによれば、近年の景気回復で創出された仕事のうち58%は低賃金の職で、小売や食品加工等が多く占めています。これらの職の時給の平均は$13.83以下です。
また平均家庭収入も2000年から現在までに$4,000以上減っています。

このような状況の中で、賃金アップを主張する大卒者が増加しています。

デボラ・アレクシスさん(27歳、女性)は、大学で健康科学の学位を取得し、現在Victoria’s Secretのショップで働いています。彼女は自身が働くニューヨークのショップで、より高い賃金を求めるキャンペーンを実施し、800名以上の署名を集めました。結果、この地域のショップでは約$1~$2時給が上がりました。

また、教育サービスを展開するKaplanグループのニューヨーク支店においても、賃金交渉のための労働組合が結成されました。

ファーストフード店でアルバイトをするボビー・ビンガムさんはミズーリ大学で学士号をとりましたが、低賃金の4つのアルバイトをかけもちして、なんとかやりくりしています。

彼らに共通しているのは、大学を出ることで中流階級への道が開けると考えていたことです。この不況の中では、現実は程遠い状況にありました。

ボビー・ビンガムは言います。
「家族は「とにかく大学を出ておけば大丈夫」と言っていました。学位をとったことは素晴らしいことです。でも僕にはそれを利用するための仕事がありません。」

参考:CNNMoney
http://money.cnn.com/2014/03/31/news/economy/minimum-wage-college-graduates/index.html?iid=H_E_News