国土交通省によれば、建設業就業者は1997年の685万人をピークに減少の一途をたどっている。また、60歳以上の技能者は全体の約4分の1を占めており、10年後にはその大半が引退すると見込まれているという。29歳以下の割合は全体の約12%程度であり、人材の確保・育成が喫緊の課題となっている。
このような背景から、株式会社トライトエンジニアリングは「建設人材キャリア応援プロジェクト」を開始した。同社は2023年8月より試験的に、派遣スタッフに向けて資格取得の支援を行ってきた。新たに発足した同プロジェクトでは専門チームを形成し、資格取得支援だけでなく中長期的なキャリアの支援も図っていく。
受講者はeラーニングやオンライン授業を通じて、施工管理技士・建築物環境衛生管理技術者・消防設備士の資格取得が可能だ。合格者には、資格取得による昇給があるとともに、資格の受験料や合格お祝い金が支給される。
同社は「今後も資格取得支援策を拡充し、通学制の資格スクールとの連携や対象資格を増やすことで、派遣社員のキャリアアップを支援するとともに、建設現場の生産性向上に寄与できるよう努めてまいります」とコメントしている。
さまざまな業界で人手不足が深刻化していますね。特定の資格が必要になる業界では、取得支援を行うことが人材獲得のキーポイントになっていくかもしれません。担当者は今後の動向をチェックし、どのような求職者支援のニーズがあるのか検討していく必要がありそうです!