株式会社KAKEAI(東京都)は、1on1や面談における現場マネジャーの力を、科学やテクノロジー、ナレッジシェアで補い、人事や経営の現場フォローを実現するAI Cloud system「KAKEAI」を正式にリリースしました。2019年5月にはβ版がリリースされています。 |
開発の背景にある3つのこと
1.従来より言われている現場マネージャーの重要性
常に、退職理由の上位にある「上司との関係」。企業の収益性の5割、エンゲージメントスコアの3割、生産性の2割が、直接の上司次第で変動があるとも言われています。古くから言われている通り、現場のマネージャーは、企業とそこで働く一人ひとりをつなぐ「キー」として常に重要なポジションとされています。しかしながら、マネージャーがのメンバーに対する関わり方は属人的でブラックボックス化しがちである点が課題となっています。
2.マネジメント業務の難易度向上と重要度の高まり
労働時間短縮の要請、多様化への対応、ハラスメントへの注意、世代間の価値観ギャップ拡大、オンラインやリモートワークで部下の様子が掴めないなど、労働環境の変化によりミドルマネジメントの仕事そのものが難しくなっていると言われています。更には、労働力人口の減少、雇用流動化、多様化が進み、人事や経営陣は集団のマネジメントから個のマネジメントへの転換が求められています。
3.解決方法の不足
今までは、マネージャー領域における主なソリューションは「研修」や、メンバーのタイプを分析する「アセスメントツール」、マネージャーに任せがちになってしまう「1on1」、「エンゲージメント測定系ツール」などが使用されてきました。しかし、満足のいく結果が得られない企業も多く、解決方法が不足している現状があります。
AI Cloud system「KAKEAI」ができること
現場のマネジャーが、1on1や面談でメンバー、一人ひとりへ適切に関われるように、科学やデータでマネジャーの力を補います。例えば「メンバーの人となりについての勘や思い込みによる間違った判断」「メンバーが置かれている状況についての認識間違い」などを補い、一人ひとりへの関わり方の質を高めます。
また、それぞれのマネジャーが保有するナレッジをシェアすることで、個々の力を全てのマネジャーを含む組織全体の力へと転換します。蓄積する“現場の真実”を、具体的・定量的に整理し、マネジャーの上司や経営層など、組織全体の改善を担うポジションへ伝え、的確な現場フォローの実現を支援することが可能となります。
現場マネージャーが抱え続けている課題であるマネジメントの難しさ。AIによるシステムが企業全体のマネジメント力の改善につながると期待されます。
【参考URL】
現場マネジャーのピープルマネジメント・メンバーマネジメント力を補うAI Cloud system「KAKEAI」リリース