人工知能やビッグデータを活用した海外のHRサービス【8選】

近年、採用やアセスメント、人材育成や能力開発、評価、報酬等に、テクノロジーを活用していく「HR×Tech」という動きが活発化しつつあり、HR領域に変革をもたらすと期待されています。

国内でも、キャリアトレックや、TalentbaseSmartHRなど、マッチングや採用業務の自動化などに人工知能やビッグデータの活用を謳うサービスがでてきています。

では、海外の状況はどうなっているのでしょうか?
そこで今回は海外のHR Tech領域に特化したサービスをまとめてみました!

【アメリカ】Connectifier

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https://www.connectifier.com/

Connectifierは、Facebook社やPayPal社をはじめとした数千社もの企業が活用しているジョブサイトです。

求職者の登録数は4億にのぼるそうです。
ConnectifierはGoogleやAmazon、NASA、スタンフォード大学などの超有名企業・組織の出身者によって開発されており、今後注目すべきジョブサイトの1つだと言えるでしょう。

「人工知能を用いて採用を効率化する」と企業情報に明記されてはいますが、どのように人工知能を利用しているのかという方法論については公開されていません。

【アメリカ】UpScored

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http://www.upscored.com/

「人工知能を使って採用に革命を起こしたい」というスタートアップ企業です。
「2分以内に好みにあったお仕事をご紹介します」と、サイトの中央に書かれています。求職者が簡単な経歴を入力し、選択式の4つの質問に回答すると、自分に合った企業が表示されます。

その上、利用者の求職情報の好みを人工知能が学習し、より興味がもてそうな求人が表示されるようになる仕組みです。

求職者の強みや経歴、好みに基づいて紹介してくるため、自分が検索する場合には見つけることができなかった意外な求人も紹介されるなどといったような、新しい驚きがあると言われています。

【アメリカ】beansprock

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https://www.beansprock.com/

求人紹介の機能に人工知能を活用している、IT業界の求人に特化したジョブサイトです。

何千件もある求人情報の中から、その人の好みに合った求人だけを人工知能が探してきてくれます。
そのため、求職者側は求める求人を自ら検索する必要はありません。キーワード検索だけでは見つけられなかったような仕事も含めて、自分の適職を探すことが出来るのです。

人工知能が考慮する条件は仕事内容や給料、場所だけではなく、企業風土なども含まれます。

【オーストラリア】TurboRecruit

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http://www.turborecruit.com.au/home

企業の採用担当だけではなく人材紹介会社も利用している、10年以上続くジョブサイトです。

現在は7000人のユーザーが利用しているそうです。
多くの求職者情報の中から、募集している職種に対して適した人材を探して、マッチングする機能を搭載しています。

求職者の経歴を分析して企業側の要望に合う人材をランク付けしてくれます。現在は30ヶ国・15言語に対応しており、トヨタやHITACHI、三菱モーターズなどの日系企業も利用しているようです。

【アメリカ】predikt

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https://www.predikt.co/

登録している求職者の今までの経歴を踏まえて、人工知能が最適だと思われる求人情報を紹介してくれる機能を備えたスタートアップジョブサイトです。

企業の採用者側からすれば、「自分から積極的に活動してはいないが人材としては優秀である」という求職者も見つけることが出来るメリットがあります。

『Predikt Score』という独自の基準に基づいてマッチングすることで、求職者にとってもリクルーターにとっても、検索する手間を省くことが出来ると言います。主にエンジニアやデザイナーなどのクリエイティブな職種に関する求人を扱っているようです。

【カナダ】Viser

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http://www.visier.com/

既存の従業員を分析し、必要とされる人材像を導き出して、戦略的な採用活動を可能にするビッグデータを利用した予測・分析サービスです。

また、採用分野だけではなく、従業員のパフォーマンス向上や離職率を抑えるなどの、HR分野に関わる様々な事象について分析し予測することで効率的に解決することが出来ます。

Visierの予測分析テクノロジーを使うことで、客観的な基準で企業や従業員の現状を把握し、HRにおける戦略に役立てることが出来るようです。

【イギリス】JobsTheWord

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http://jobstheword.co.uk/

2011年の創設以来、BBCやHP社、AMERICAN EXPRESS社、Deloitte社などの名だたる有名企業が利用している、ビッグデータを活用したリクルートメントアプリのパイオニア的サイトです。

必要としている人材像を明確にし、スキル・経験・職歴・場所などの様々な観点から登録している求職者の情報とマッチングします。ビッグデータ分析を利用することで、採用にかかる時間やコストを削減出来るそうです。求職者側にとっても、希望にあう仕事を探す為に求人検索をする手間を省くことが出来ます。

【アメリカ】Smart Recruiters

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https://www.smartrecruiters.com/

「雇用を簡単にする」という目標でビッグデータを活用して分析・予測し、採用活動を効率的にするサービスです。

「ATS(候補者追跡システム)はもう過去のものだ」と謳い、募集情報掲載から候補者追跡(ATS)、SNS採用活動のマネジメントなどを1つのプラットフォームで完結することが出来るそうです。

また、Smart Recruitersはモバイルファーストのサービスにも力を入れており、サイトがモバイル端末で見やすいだけでなく、iPhone向けのジョブアプリも配信しています。

いかがでしたでしょうか。近年、新しい動きが出始めている「HR×Tech」領域について、海外のサービスをまとめてみました。
今後、労働人口が減少していくなかで、
人材不足をいかにITによって解決していくか。
HRogでも引き続き国内外問わず、「HR×Tech」に注目していきたいと思います。