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ランスタッド株式会社、ドライバー派遣事業を拡充し安全運行管理の専門チーム設置

ランスタッド株式会社は、2025年10月よりドライバー派遣・紹介事業を大幅に強化すると発表した。各エリアに専属の安全運転管理者(SOA)を配置し、サービス提供地域を大阪にも拡大する。

物流業界では慢性的なドライバー不足が深刻化しており、質の高いドライバーの安定的な確保が急務となっている。

こうした背景から、国内ドライバー派遣・紹介サービスを手掛ける同社は、安全運転管理体制の抜本的な強化に踏み切った。北関東、埼玉、東京、千葉、神奈川、名古屋、大阪の各エリアに安全運転管理者(SOA)の専任者を配置する。事故対応や労災対応業務を専任のSOAに集約することで、コンサルタントが営業活動により集中できる環境を整備する。

安全運転管理者(SOA)とは

一定以上の台数の自動車を利用する企業や事業所において、自動車の安全な運転に必要な業務を行う者のこと。運転者への安全運転指導や運転者の健康状態の把握等の業務が課されている。
参考:警視庁

この体制強化により、事故・労災対応がより迅速かつ円滑に進み、クライアント・スタッフ双方の信頼度向上が期待される。コンサルタントの業務負担軽減により生産性向上も見込まれ、新規契約数は全体で前年比140%増の増加を予測している。

また、組織体制についても、2027年には現行の約1.5倍に増員する予定だ。マネージャー、コンサルタント、コーディネーター、アドミニストレーター、SOAを含む多角的な人員強化を図る。この強化により、今後3年間で売上成長率は約30%に達する見込みである。

同社ドライバー事業部長の今関裕氏は「物流業界における慢性的な人手不足は、お客様にとって事業運営上の大きな課題となっています。この課題解決に貢献するため、私たちはこれまで以上に質の高いドライバーを安定的に供給する体制を構築しました。今後もお客様の事業に不可欠なパートナーとして、信頼いただけるサービスを提供してまいります」とコメントしている。

深刻化するドライバー不足という社会課題の解決に向けた具体的なアプローチが進んでいます。安全管理の専門化と地域拡大により、物流業界全体の人材確保における新たなモデルケースとなっていくことが期待されますね。

【参考URL】ランスタッド、ドライバー派遣・紹介事業を拡充 安全運行担当者の専門チームを設置 サービス提供地域を大阪にも広げ事業成長とシェア拡大へ