石川県加賀市(宮元陸 市長)と一般社団法人加賀市観光交流機構は、人材採用支援事業を手掛ける株式会社アドヴァンテージ(神奈川県横浜市、代表取締役社長:中野尚範)と連携し、宿泊産業における就労環境改善や雇用創出に向けた取り組み「KAGAルート」を平成29年8月7日より開始。加賀温泉郷経営塾を発足し、採用強化に向けた勉強会をプロジェクトの一環として実施しています。
この度、負債10億円、経営不振の老舗旅館を事業継承しIT活用した経営改善、働き方改革を行い見事V字回復された、鶴巻温泉(神奈川県)陣屋の代表取締役である女将、宮崎知子氏をお迎えし、第二回勉強会を平成29年9月5日に開催しました。
【講演内容】
成功事例から学ぶ①
~宿泊業における「働き方改革」事例~
IT活用による旅館改革とその展望
・経営改善方針とIT活用
・料理の改革/サービス・オペレーションの改革/施設・設備の改革/働き方改革
・休館日導入など就業環境改善、ワークスタイル変革、ES向上に向けた取り組み
・陣屋グループのビジョン「旅館を憧れの職業に」
製造業で当たり前の取り組みを宿泊業に、経営改善と働き方改革は同時進行すべき
10億円の負債を背負い、元エンジニアの社長と元OLの女将が事業継承。短期間での業績改善が求められる中、システムを自社開発し、IT活用により圧倒的なスピードで経営改善を実行、老舗旅館を再生されるまでの経緯、その時現場で起こった出来事を赤裸々にお話しいただきました。
特に「情報の見える化」、「PDCAサイクルの高速化」、「情報の最大活用」による生産性の向上は、製造業では当たり前の取り組みですが、宿泊業で積極的に取り組む事例は少なく、陣屋再生の原点とも言えます。
また、様々な経営改革(料理/サービス・オペレーション/施設・設備)と週休3日に代表される「働き方改革」を同時に推進されたことを、成功の鍵としてご講演いただきました。
参加者の声(※勉強会アンケート回答より一部抜粋)
・TVで拝見していたが、想像を超える範囲で様々なことに取りくまれている話を聞けて良かった。
・IT活用はあくまでも手段であり、並行して直ぐに行動に移せる働き方改革は大変参考になった。
・経営者と従業員の関係性とその目的を学べ、大きな指針となった。
・従業員が交代で講師となる研修会、休館日の設定、ESへの取り組みは参考になった。
・加賀に夢をもって働きたい方が増えるよう、魅力ある宿づくりの努力を行いたいと思う。
KAGAルートとは
加賀市、加賀温泉郷DMO、㈱アドヴァンテージが官民連携体制のもと地域が一体となり、宿泊産業における働き方改革・就労環境改善に取り組み、新規就労者創出を目指します。
■日本一働きたくなる温泉観光都市を目指して
温泉旅館雇用促進プロジェクト「KAGAルート」
1)加賀温泉郷専用の求人サイト構築・運営、合同就職イベント実施
2)採用強化に向けた勉強会・研修会の開催
3)これからの加賀温泉郷、経営合理化を図る検討会の実施
KAGAルート事業主体
・加賀市観光戦略部 観光交流課
本事業の事務局を担い、観光宿泊事業者と行政の連携窓口として、市役所関係部署との調整も行いながら、本事業の円滑な運営を進めます。
・一般社団法人加賀市観光交流機構(加賀温泉郷DMO)
三温泉の観光協会や旅館協同組合、市内観光事業者、観光以外の各種業界も包括する地域商社的な組織として、宿泊観光事業者と連携しながら本事業を推進します。
※DMO:Destination Management/Marketing Organizationの略
・株式会社アドヴァンテージ(http://www.ad-vantage.jp/)
人材採用支援事業を専業とし、求人広告、人材派遣・紹介に頼らず企業独自の採用サイトで、直接求職者と企業が繋がる採用手法(ちょくルート)をサービス展開するとともに、地方創生や働き方改革に関する公共事業を手掛け、様々な地域資源を組み合わせた採用ブランドづくり、ウェブ・SNS等を活用した情報発信・プロモーション、効果的なマーケティング、戦略策定等、地域を主体とした採用支援を推進。
本事業では、企画運営を受託し、優れたノウハウを活かし効果的な事業推進を図ります。
代表取締役社長:中野 尚範(神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-19 アプリ新横浜ビル6F)
【お問い合せ先】
■加賀市観光戦略部 観光交流課(担当:宮永/奥野)
Mail:kankou@city.kaga.lg.jp
Tel:0761-72-7905
■株式会社アドヴァンテージ「KAGAルート」事務局(担当:奥村/酒井/佐藤)
Mail:info@ad-vantage.jp
Tel:045-477-1033