2021年3月から従業員数43.5人以上の企業を対象に、障がい者の法定雇用率が2.3%に引き上げられた。また法定雇用率未達成の場合ペナルティが与えられるため、民間企業は障がい者雇用に対して積極的に活動することを求められている。
しかし人事担当者の多くは、「合理的配慮」という言葉を聞いたことはあるが具体的なイメージが湧かない、障がい者を受け入れられる現場にするためにはどうしたらいいのかわからないなどの課題を抱えている。
株式会社セガ エックスディーは東京都ビジネスサービス株式会社と共同で、障がい者雇用支援ボードゲーム「ズバリ気配りアニマッチ」を開発した。
「ズバリ気配りアニマッチ」は障がい者雇用に向け、社員が持つべきマインドを実践的に学べるボードゲームだ。
同ボードゲームは学校の生徒会が舞台となっており、参加者が新入生プレイヤーと先輩プレイヤーに分かれたキャラクターになりきってプレイする。新入生プレイヤーは様々な仕事を体験し、先輩プレイヤーの合理的配慮を評価する。
「新入生プレイヤーをよく理解してあげられたか」などをポイントとしたゲームを通じて「合理的配慮」の考え方や重要性を実感できる。また、障がい特性ごとの事例やヒアリングの大切さも学ぶことができるゲームとなっている。
今後について同社は「東京都ビジネスサービスと協業で、本ボードゲームの普及活動のため、各地域や企業への販売も検討しています」とコメントしている。
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今後は障がい者雇用の促進に向け、障がい者の特性ごとに「配慮する」ことや「得意なこと」を理解し、受け入れる体制を整えることが重要となる。
【参考記事】セガ エックスディーと東京都ビジネスサービスは事業者が雇用した障がい者への理解が深まる社内研修ボードゲームを共同開発