昨今、応募者の前職での働きぶりや人柄を上司や同僚に問い合わせるリファレンスチェックが外資系企業などを中心に広がっている。しかしそれに比べ、転職者側が企業のリアルな実態を確認できる場はまだまだ少なく、企業と個人の情報非対称性が問題となっていた。
メルセネール株式会社は2024年1月4日、転職希望者が企業の元社員に対し転職相談ができるマッチングプラットフォーム「GradsGuide」を提供開始した。
同サービスは退職者の活用により、転職者から企業に対してのリファレンスチェックを実現する。転職希望者は部門/部署・役職、経歴、相談したい内容に応じ、適切な「ガイド」を選んで相談を受けられる。口コミサイトでは自分とは違う部署・役職や経歴を持つ人のコメントが多い一方、同サービスではそれらがマッチした退職者からより有効なアドバイスが聞くことが可能だ。
ガイドは登録時に同社基準に従い審査を通った人のみが在籍。リクルーティング目的での利用は禁止されている。利害関係のないフラットな視点からのアドバイスを受けられ、企業のリアルな実態把握が可能となる。
同社はまず、経営コンサルティング業界をターゲットにサービスを開始する。今後について同社は「ガイドへの転職相談を通じ企業のリファレンスチェックを行うという行動が転職において当たり前になるよう変えていきます」とコメントしている。
