自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けるとして、近年スポットワークの注目が高まっている。
一方でその利用方法は変化してきており、株式会社タイミーが2023年12月に発表した調査結果によると、7割以上の働き手がスキマバイトアプリ「タイミー」を通じて良い職場と出会えたらそのまま長期就業したいと回答した。また、9割以上の事業者はタイミーを通じて良い人材と出会えたら、そのまま長期採用をしたいと回答したことが明らかになった。
この流れを受けて、株式会社タイミーは2024年2月22日、新規事業「タイミーキャリアプラス」を提供開始した。
「タイミーキャリアプラス」は、資格や経験等の有無に関わらず、ワーカーが挑戦したい仕事ができるようになるための機会を提供するサービスである。ワーカーがタイミーを使用して働いた勤務実績やそこで得たスキルが可視化されたバッジをもとに、タイミーから正社員求人が紹介される。紹介された職場で体験勤務を行い企業と求職者の意向がマッチすると、正式に正社員として雇用される仕組みになっている。
また、希望者は同サービスを通じてキャリア相談やリスキリング講座を受けることができ、長期就業に向けてスキルアップが可能だ。企業側は資格やスキルを身につけたワーカーを採用できるため、入社後のギャップの低減や人材の定着などに効果が期待できる。
今後について同社は「この度開始する『タイミーキャリアプラス』では、働き手の資格や免許取得、スキル習得に留まらず、その後のキャリア形成や正社員としての長期就業の支援までを一気通貫で行い、働き手の人生の可能性を広げてまいります」とコメントしている。
タイミーの累計ワーカーは2024年2月に700万人を突破した。急拡大し続けるスキマバイトサービス市場で、同社のような働き手目線のサービスがどのように展開していくか注目だ。