テクノロジーの進化・社会への浸透により、HR業界はマーケットの動きが激しくなってきています。
そんななか企業が取り巻く環境は変化し続けており、HRサービスの役割も多角化してきています。
そこで今回は、
一般的な人事管理の概念を超えた発想で、ユニークなサービスを展開しているアメリカ初のHRスタートアップをまとめてみました!
Bridge US:効率的な移民プロセスでベストな人材の獲得を容易に
高度なスキルを要する仕事の増加により、自国の人材だけで需要を満たすことは困難です。世界中のトップタレントの起用こそが高効率なビジネスを確立するための鍵となりますが、外国人労働者の雇用には、就労ビザの申請や様々な諸経費など、厄介な問題が伴います。
これに対して、移民サービスのプロバイダーBridge USが、世界クラスの弁護士と徹底したワークフローソフトウェアによって、より効率的で手頃なソルーションを生み出しました。
◆申請プロセスの合理化:ワークフローソフトウェアによって、プロセスの進行状態を24時間365日確認できます。オンラインツールの使用により、最大65%時間を短縮できます。
◆一流の弁護士を採用:1万件以上の申請を担当した承認率99.8%の弁護士が法的問題を解決。パラリーガルではなく、ベストな専門弁護士に直接アクセスできます。
◆外国人労働者のステータスを明確化:スプレッドシートは一切不要。同社のダッシュボードが自動的にビザの状態を追跡し、必要な措置の実施を促します。
◆コスト節約:質を維持しながら、法律関連の諸経費を最大40%削減します。
Zoomforth:候補者を惹き付けるウェブページの作成を支援
「あなたのコミュニケーションを新たなレベルに」をスローガンとしたZoomforthは、テクノロジーやデザインのスキルを持たない企業が候補者の目を引く独自のウェブページを作成できるようにしています。
◆ランディングページの作成を容易に:ドラッグ&ドロップによって、専門家からのサポートなしで新たなコンテンツを即時にアップデートできます。
◆徹底したアナリティクス:ページの利用者や反響の多いコンテンツなどの分析結果によって、関連性の高い魅力的なコンテンツを提供できます。
◆コンテンツの収集:雇用マネジャー等にシンプルなリンクを送信することで、彼らからの動画や写真を素早く収集できます。チームからの返信を組み合わせて企業文化を反映するストーリーも作成可能。
◆エキスパートによる企業診断:同社の専門家が企業の特異性の特定を支援し、信憑性のある効果的なストーリーの作成を可能にします。
Prophecy Sciences:ゲーム方式の適性検査でベストなマッチングを可能に
https://www.prophecysciences.com/
米国企業Prophecy Sciencesは生体シグナルと行動測定を融合した、ゲーム方式の適性診断を提供しています。脳科学をベースとした同診断は従来とは異なるデータを収取し、数多くのパフォーマンス指標を予測します。それらを利用しながら、Prophecy Sciencesは企業による理想的な人材の発見や、マネジャーによるチームの最適化を支援しています。
◆センサー&カメラで生理機能の変化を測定:手に装着された高性能センサーが、ゲーム中の受診者の生理機能の変化を測定。小型カメラによって目の動きも観測されます。
◆機械学習アルゴリズムが生体シグナル内のパターンを解析:受診者の意思決定法や問題解決法に関するヒントを提供します。
◆オンラインダッシュボードで結果を確認:意思決定、好み、スキル、パーソナリティなどの特性を表示。同診断は受診者間の共通点も発見します。
◆ベストなチーム構成を可能に:チーム全員にこの診断を受けさせることで、最も効果的な人材の組み合わせを知ることができます。
DueProps:同僚目線の評価システムでモチベーションを向上
人々は他者から感謝・評価される際に、より高い幸福感を感じ、彼らのエンゲージメントや生産性も向上します。DuePropsは、チームが「プロップ」と呼ばれる星形のキャラクターを送受信することで、互いに感謝の気持ちを伝え合うためのゲームを提供しています。
プロップには異なる意味とポイントが設定されており、チームメンバーは同僚の職場での功績に合ったプロップを選択し、メッセージと共に送信します。ポイントの獲得と他者からの評価によって、参加者は仕事へのモチベーションや満足感を毎日得ることができます。
◆100種類の豊富なプロップ:困難な仕事を秘かに成し遂げた人物には「ニンジャ」、素晴らしい頭脳と独創性を示した人物には「アインシュタイン」のプロップを送信できます。
◆プロップの追加:企業の価値観や目的に合ったプロップを新たに作成できます。
◆小さな功績も見逃さない:とにかく優しい人には「スィートネス」、早く出勤した人には「アーリー・バード」、おしゃれな人には「ファッショニスタ」のプロップを使用できます。
◆いつでもどこでも評価可能:企業の評価システムを待つことなく、社員は一日単位で他者からの認識を受けることができます。
RIVS:デジタルインタビューで「無駄の削減+質の向上」
RIVSはデジタルインタビュー用の革新的なプラットフォームを提供する企業であり、候補者のスクリーンに要する時間を60%短縮しながら、簡単かつ効果的な雇用プロセスを可能にしています。
◆特許保有の技術「ワンウェイ・インタビュー」:候補者は事前に記録・録画された面接質問に回答し、企業は都合の良い時間帯に彼らからの回答をチェックできます。候補者はAndroid、iOSなど、様々なデバイスを用いながら、申請と同時に面接プロセスを開始できます。
◆「ライブ・ビデオ・インタビュー」:ブラウザ、スマートフォン、タブレットを用いながら、世界中の候補者とライブインタビューを行えます(最大5人での面接が可能)。スクリーン上で図や関連資料を共有し、候補者の人間性や態度、コミュニケーションスキルを効果的に測定できます。
◆シェア:候補者のプロフィールや回答を他のチームメンバーと共有できます。
◆スケジュール:面接官のGoogleカレンダーやOutlookをRIVSカレンダーに連結することで、候補者は利用可能な時間帯を選択することができます。全関係者の予定を考慮して最適な時間帯を決定する自動スケジューリングによって、煩わしいメールのやり取りを回避できます。
いかがでしたでしょうか。今後もテクノロジーの活用によって、HRサービスは新たな領域を展開していくでしょう。
HRogでも引き続き海外HRサービスについて紹介していきます。