パーソルキャリア株式会社、企業の人材採用から定着までを一気通貫で支援するツール「HR Spanner」正式版を提供開始

企業にとって人材定着は、人材確保と合わせて大きな課題である。厚生労働省によると、平成29年3月卒業の新卒入社者の3年以内の離職状況は大卒就職者で32.8%に上る。中途入社者においても、約30%が3年目で辞めてしまう実態が中小企業庁の調査で分かっている。さらに、コロナ禍でオンライン採用やリモートワークが広がり、「人材定着」支援はより困難になっていると想定される。

この状況を受けパーソルキャリア株式会社は2021年8月2日より、中途・新卒入社者の定着サポートツール「HR Spanner(エイチアールスパナー)」の正式版の提供を開始した。同サービスは同社が運営する「doda」の求人広告を利用中の企業に無償で提供される。人材採用だけでなく人材定着も支援する。

「HR Spanner」は、中途・新卒入社者のコンディションを定期的にチェックすることで社員の「今」を知りサポートする定着支援ツールである。同ツールでは入社直後、月次コンディション、入社前後ギャップを測るアンケートを実施でき、その結果によって早期離職を回避するための適切なオンボーディング施策を策定できる。また、3種類のアンケート結果が蓄積されていくことで、企業の魅力分析や採用改善にも繋がる。サービスの特徴は以下の通り。

・フォローが必要な社員が可視化される
アンケート集計結果により社員の仕事に関する満足度を調査できる。これにより、今フォローすべき社員がひと目で分かる。

・それぞれの社員に対する推奨アクションを提示し、早期の入社後ギャップ解消を支援
中途・新卒入社者ごとのアンケート回答データを表示し、「担当業務の意義を見いだせていない可能性があるため、入社者の上長とすり合わせしたうえで本人と面談の実施を」など推奨アクションを表示。定着支援のために、どのようなフォローを行うべきかがわかる。

・既存社員を巻き込んだ定着支援を推進
中途・新卒入社者の仕事/人間関係/組織に対する小さな悩み・不安も素早く検知する。入社したての社員と以前同じ悩みを抱えていた既存社員との面談セッティングなど、社員間での適切なコミュニケーションを促すことで現場主導型の定着支援を推進する。

同ツールの事業責任者である幕田博之氏は、「『HR Spanner』を通じて”はたらく人々”が各々の理想のキャリアを“当たり前に”実現できる社会の創造を目指してまいります」とコメントしている。

オンボーディングの悩みを抱える企業の人事の方は、チェックしてみてはいかがだろうか。

【参考URL】「doda」で、企業の人材採用から定着までを一気通貫で支援 中途・新卒入社者の定着サポートツール「HR Spanner(エイチアールスパナー)」正式版を提供開始