約100の求人情報ビッグデータから最短2クリックで簡単分析できる人材業界向け採用市場分析ツール『HRogチャート』を活用した「2023年1月度 HRog市場分析レポート」をお届けします。正社員・アルバイトそれぞれの最新の求人動向や傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください。
- 正社員マーケットでは、「ITエンジニア/IT系専門職」職種で前月比+557件。
- アルバイトマーケットでは、「販売/接客/サービス」系職種が昨対比で求人増加。
正社員マーケット
正社員マーケットにおいて2022年1月から2023年1月までの求人件数を調査したところ、右肩上がりで順調に増加していることが分かりました。2022年1月時点では154,222件でしたが、2023年1月には217,955件(昨対比+63,733件、+41.3%)まで伸びています。コロナ禍で経済の落ち込みから減少していた企業の採用意欲も回復し、求人件数も増加した1年でした。
2023年1月の正社員マーケットでは、前月比で「営業/事務/企画/管理」系職種が1,646件増加し求人数を伸ばしました。次いで「ITエンジニア/IT系専門職」が+557件、「建設/土木/エネルギー」系職種が+527件と続きます。
続いて「ITエンジニア/IT系専門職」における求人数を企業別に見てみると、前月から最も増加していたのは株式会社パソナ(+70件)でした。次に株式会社オージス総研が+59件、Sky株式会社が+53件と続いています。
パソナ社が出している求人の詳細を見てみると、クライアントからの請負業務や自社サービスの開発などITソリューションの事業部での募集が多くありました。中でも企業のDX推進や地域課題に対するデジタル技術の活用など、「DX」というワードを含む求人が前月から36件増加しています。
続いてパソナ社のIRを見たところ、「BPOサービスの拡大とDXの推進」「キャリア形成支援の強化」「地方創生事業の推進」の3つを重点戦略として掲げていました。BPOサービスではGX(グリーントランスフォーメーション)と掛け合わせたカーボンニュートラル実現への取り組み支援を行うと示しています。またBPOサービスとDXの掛け合わせでは、地域の社会課題の解決を支援する「X-Techサービス」の導入拡大を目指しています。DXに関連したIT人材を確保したい様子がうかがえました。
アルバイト・パートマーケット
アルバイトマーケットにおいて2022年1月から2023年1月までの求人件数を調査したところ、1月は減少したものの高水準を維持していることが分かりました。年末に向けた人材確保の動きが落ち着くことから例年1月には求人数が減少しますが、2023年1月の求人件数は816,003件と昨年同月よりも149,845件(+22.5%)増加しています。正社員マーケット同様に、市場は回復傾向にあることがうかがえます。
2023年1月の求人件数を2022年1月と比較したところ、「販売/接客/サービス」系職種が43,886件増加していました。次に「飲食/フード」系職種が43,587件増加、「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」系職種が28,871件増加と続きます。コロナ禍の打撃が大きかった職種の求人件数が回復し、逆にコロナ化を機に需要の増えた職種は増加を続けています。
さらに「販売/接客/サービス」系職種の詳細を調査したところ、「コンビニ/スーパー」が昨対比で最も増加していました。企業別の調査では、セブンイレブンが昨対比で4,742件増加しています。次いでオーケー株式会社が2,055件増加、ファミリーマートが1,675件増加と続きました。
続いてセブンイレブンのIRを見たところ、2022年第三四半期の売上高は1,856億円で前年同時期から85億円増加と好調なようです。また水道光熱費などが上昇したものの、品揃えの拡充や顧客の来店を促すフェアの実施などにより利益成長も好調との記載がありました。また、店舗数も2021年12月から2022年12月にかけて23店舗増加しています。売上や店舗数などが堅調なことから、人材需要も増加していたことが予想できます。
求人マーケットを”語る”とは?
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このようにデータから見える各社の求人動向とニュースやIR情報等を合わせることで、各企業の採用ニーズを探ることができます。またクライアントの採用競合となる企業の動きも情報として提供することで、営業として信頼される関係性を作れるのではないでしょうか。
ぜひ参考にして営業に役立ててくださいね!
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