約100の求人情報ビッグデータから最短2クリックで簡単分析できる人材業界向け採用市場分析ツール『HRogチャート』を活用した「2023年2月度 HRog市場分析レポート」をお届けします。正社員・アルバイト・派遣それぞれの最新の求人動向や傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください。
- 正社員マーケットでは、「営業/事務/企画/管理」系職種が前月比で求人増。
- アルバイトマーケットでは、「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」で前月比+29,803件。
- 派遣マーケットでは、「東京都」の求人件数が大幅に増加。
正社員マーケット
2023年2月の正社員マーケットを前月と比較して調査したところ、「営業/事務/企画/管理」系職種の出稿が+4,263件と増加していました。さらに職種の詳細を調査したところ、特に「営業」職種が+2,468件と増加が顕著でした。
「営業/事務/企画/管理」系職種以外では、「ITエンジニア/IT系専門職」が+2,084件、「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」系職種が+867件と増加しています。
「営業」職種における求人数を企業別に見てみると、大東建託株式会社の求人件数が前月から118件増加していました。次に株式会社エイブルが+62件、株式会社商工組合中央金庫が+48件と続きます。今回は2位の株式会社エイブルについて調査します。
エイブル社が出している求人の詳細を見てみると、店舗で顧客の部屋探しをサポートする「ハウジングコーディネーター」の求人が前月から60件増加していると分かります。同職種では顧客のサポート以外に、住宅のオーナーの支援も行います。
続いてエイブル社のグループ会社である、株式会社CHINTAIが運営する賃貸仲介のプロ向けメディア『CHINTAI JOURNAL』の記事を見てみたところ、賃貸不動産営業(ハウジングコーディネーター)の繁忙期について記載がありました。賃貸物件を探す人の動きにより、1月から3月までが繁忙期となるようです。特に3月が最盛期となり閑散期と比較して数倍の契約数が見込まれることから、人材確保に動いている様子がうかがえます。
アルバイト・パートマーケット
2023年2月のアルバイトマーケットでは、前月比で「飲食/フード」系職種が77,354件増加し求人数を伸ばしました。次いで「販売/接客/サービス」が+38,732件、「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」が+29,803件と続いています。例年通り求人件数の落ち込んだ1月から、大幅に回復していることがわかります。
2月に増加した職種の中でも「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」について調査したところ、特に「運輸/配送/倉庫系作業」が14,048件増加と求人件数を伸ばしました。
さらに「運輸/配送/倉庫系作業」の求人件数を企業別に見たところ、前月比で株式会社フルキャストが2,627件増加していました。次いで株式会社サカイ引越センターが1,390件増加、ヤマト運輸株式会社が1,358件増加と続いています。
続いてサカイ引越センター社の求人詳細を見たところ、引っ越し時の梱包・荷解きのスタッフと家具・家財を運搬するスタッフの募集が増加していました。特に梱包・荷解きのスタッフは50名以上の大量募集。同社は、荷造りから運搬、荷解きまで全てをサポートする引っ越しプランを設けており、様々な顧客の要望に応えられるようになっています。
さらに国土交通省が2020年に発表した「令和2年度における大手引越事業者6者の引越件数」を見てみると、3月から4月が引っ越しのピーク時期となることが分かります。特に3月は300,000件を超える引っ越しが行われており、国土交通省が引っ越し時期の分散を呼びかけるほどです。サカイ引越センター社をはじめとする引越し業者では、3~4月のピークに向けて人材確保を強化することが見込まれます。
派遣マーケット
2023年2月の派遣マーケットを勤務地都道府県別に前月比で調査したところ、東京都が+49,686件と大幅に増加しています。次いで神奈川県が+13,684件、愛知県が+10,509件、千葉県が+7,584件、埼玉県が+7,469件と続いています。
続いて東京都の求人件数を企業別に調査したところ、株式会社リクルートスタッフィングが前月比で7,473件増加しました。次に株式会社スタッフサービスが+4,806件と求人件数を伸ばしています。
また2023年1月にパーソルテクノロジースタッフ株式会社とパーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社が合併したパーソルクロステクノロジー株式会社の求人も見られました。
さらにリクルートスタッフィング社が東京都で出している求人を職種別に調査したところ、「一般事務/オフィスワーク」が前月から5,044件増加していました。次いで「システム開発(全般)」が+750件、「コールセンター/電話対応」が+510件と続いています。
求人マーケットを”語る”とは?
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このようにデータから見える各社の求人動向とニュースやIR情報等を合わせることで、各企業の採用ニーズを探ることができます。またクライアントの採用競合となる企業の動きも情報として提供することで、営業として信頼される関係性を作れるのではないでしょうか。
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