約100の求人情報ビッグデータから最短2クリックで簡単分析できる人材業界向け採用市場分析ツール『HRogチャート』を活用した「2023年3月度 HRog市場分析レポート」をお届けします。正社員・アルバイト・派遣それぞれの最新の求人動向や傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください。
- 正社員マーケットでは、「ITエンジニア/IT系専門職」が前月比で求人増。
- アルバイトマーケットでは、「教育/語学/スポーツ」系職種で前月比+9,950件。
- 派遣マーケットでは、「京都府」の求人件数が前月比109%増加。
正社員マーケット
2023年3月の正社員マーケットを前月と比較して調査したところ、「営業/事務/企画/管理」系職種の出稿が+1,220件増加していました。次いで「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」系職種が+471件、「ITエンジニア/IT系専門職」が+421件と続いています。
「ITエンジニア/IT系専門職」について求人数を企業別に調査したところ、株式会社アウトソーシングテクノロジーの求人件数が前月から96件増加しています。次にボッシュ株式会社が+48件、アクロクエストテクノロジー株式会社が+37件と続きました。今回は2位のボッシュ株式会社について調査します。
ボッシュ社が出している求人の詳細を見てみると、特に神奈川県横浜市都筑区での求人数が46件増加していました。また、主に自動車の開発に関連した業務を行うエンジニア人材を求めていることが分かります。
同社のプレスリリース「ボッシュ・グループ 年次記者会見2022」によると、横浜市都筑区において新たな研究開発施設の建設プロジェクトを行っていることが分かりました。本社機能も同施設内に移転する予定となっています。
また同社は、現在の自動車産業は転換期であり、中でもソフトウェアの重要性が高まると捉えています。このことから、ソフトウェアとエレクトロニクスを扱うクロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部にて250名以上のエンジニアを採用する予定です。さらにリスキリングにも力を入れており、ソフトウェアに携わっていない従業員の異動も奨励・支援することを提言しています。
アルバイト・パートマーケット
2023年3月のアルバイトマーケットでは、前月比で「飲食/フード」系職種が27,885件増加し求人数を伸ばしました。次いで「販売/接客/サービス」が+24,115件、「教育/語学/スポーツ」が+9,950件と続いています。
2月に増加した職種の中でも「教育/語学/スポーツ」について調査したところ、特に「教員/講師/インストラクター」が求人件数を伸ばしました。
さらに「教員/講師/インストラクター」の求人件数を企業別に見たところ、前月比で東京個別指導学院が2,171件増加していました。次いで明光義塾が2,062件増加、栄光の個別ビザビが1,880件増加と続いています。
続いて東京個別指導学院の求人詳細を見たところ、小学生を担当する講師の募集が前月から1,300件近く増加しました。また4月に向けて、大学への進学が決定した高校3年生(新大学生)に向けた記載も見られました。
同社のIRには、首都圏での中学受検者数が伸長して小学生の生徒数が増加していることが記載されています。このことから、小学生の担当講師を募集する求人が増加した様子がうかがえます。
また同社は、2020年から2030年までの10年間で講師数・生徒数・売上高を全て2倍にする「VISION2030」を新たなビジョンとして掲げています。大学生の講師が2万人となる組織を目指し、人材を育て・集める「講師人財プラットフォーム」の進化に力を入れています。雇用した大学生を講師として育成するだけでなく、個人の就職活動も支援する取り組みです。
派遣マーケット
2023年3月の派遣マーケットを勤務地都道府県別に前月比で調査したところ、東京都が+15,558件と大幅に増加しています。次いで大阪府が+11,889件、福岡県が+3,823件、兵庫県が+3,197件、京都府が+2,832件と続いています。
求人増加数5位の京都府では、前月と比較した増加率が109%となっています。京都府の求人件数を企業別に調査したところ、株式会社スタッフサービスが前月比で1,824件増加しました。次に株式会社テクノ・サービスが+594件、マンパワーグループ株式会社が+491件と求人件数を伸ばしています。
さらにスタッフサービス社が京都府で出している求人を職種別に調査したところ、「一般事務/オフィスワーク」が前月から1,552件増加していました。次いで「総務/人事/法務/情報システム」が+41件、「コールセンター/電話対応」が+30件と続き、事務・バックオフィス系の職種が並ぶ結果となりました。
求人マーケットを”語る”とは?
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また、商談で自信を持って提案するためには事前の準備が重要です。ここでは求人マーケットを”語る”ために必要な手順を紹介します。本記事も「HRogチャート」を使用し、同様の手順によって作成しています。
①データを集める:求人サイトや市場分析ツールからマーケット情報を収集 ②データを編集する:Excelやスプレッドシートで集めたデータを調査 ③データを深掘る:企業のIRやニュースを検索し、採用のニーズを探る ④データを可視化する:クライアントに提案できるようスライドや資料にまとめる |
このようにデータから見える各社の求人動向とニュースやIR情報等を合わせることで、各企業の採用ニーズを探ることができます。またクライアントの採用競合となる企業の動きも情報として提供することで、営業として信頼される関係性を作れるのではないでしょうか。
ぜひ参考にして営業に役立ててくださいね!
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