【HRog求人レポート】販売・接客職の身だしなみ規定を分析!

日本経済新聞「スーパー各社、従業員の髪色自由に 個性認め働き手確保」にも取り上げられているように、近年は小売業のアルバイト採用における、髪色やネイル、ヒゲ等の身だしなみ規定を緩和する動きが伺えます。

今回は、株式会社フロッグが収集している求人媒体の掲載情報を活用し、販売・接客職における身だしなみ規定の求人市場分析レポートをお届けします。最新の傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください!

販売・接客職全体の求人動向

まずは「販売・接客」職種の求人件数を、2019年1月から2024年7月の推移で見てみます。2020年3月23日に228,554件出稿されていたのをピークにコロナ禍での減少を経て、2024年7月1日時点で165,632件と、現在もコロナ禍前の水準には戻っていない様子が伺えました。

続いて、「販売・接客」職種の平均時給を「全職種」の平均時給と比較します。2019年1月から2024年7月現在にかけて、「全職種」では146円(+13.62%)増加しているのに対し、「販売・接客」職種では95円(+9.26%)の増加となっています。

身だしなみ規定の動向

ここでは「髪色自由」「ネイルOK」「ヒゲOK」の3つの身だしなみ規定について、それぞれの求人件数動向を調査しました。

髪色自由

「髪色自由」と記載のある求人件数を調査してみると、「販売・接客」職種全体の増減傾向と大きく変わらない様子が伺えました。コロナ禍での求人件数減少に影響を受けているものの、常にある程度の求人が出稿されているようです。

ネイルOK

続いて「ネイルOK」と記載された求人件数は、2023年以降大幅に増加しています。2019年1月から2024年7月までの5年半において、その求人件数は+4,978件(+659.34%)となりました。

ヒゲOK

さらに「ヒゲOK」と記載のある求人件数を見てみると、件数は少ないものの「ネイルOK」と同様に2023年以降大幅に増加している様子が伺えました。2024年7月までの5年半では、+378件(+378.00%)となっています。

割合

最後に、それぞれの身だしなみ規定を含む求人件数が、「販売・接客」職種全体の求人件数に対してどの程度出稿されているかを調査しました。

5年半での最大値を比較すると、「髪色自由」が7.01%で最大となっています。次いで「ネイルOK」が4.21%、「ヒゲOK」が0.50%と続いています。「ネイルOK」と「ヒゲOK」の求人は増えているものの、特に「ヒゲOK」とする企業は少ない様子が伺えました。

まとめ

今回はフロッグが保有する求人データを活用し、「販売・接客」職種における身だしなみ規定の求人市場動向を調査しました。

また、最近では身だしなみ規制緩和のほか、レジに椅子を設置する取り組みを行う企業もあります。マイナビバイトでは、企業に専用のイスを導入する「座ってイイッス PROJECT」を始めました。シニア人材など幅広い人材にとって働きやすい環境を整えることで、離職防止や応募促進につながるのではないでしょうか。

求人ビッグデータを活用することで、より詳細に、よりリアルタイムに分析することが可能です。ぜひ今後の営業活動や採用活動にご活用ください。

調査概要

対象期間  :2019年1月7日~2024年7月1日
対象媒体  :バイトル、マイナビバイト、タウンワーク
対象雇用形態:アルバイト、パート
対象職種  :販売/接客/サービス
フリーワード:福利厚生もしくは応募条件にそれぞれ「髪色自由」「ネイルOK」「髭OK OR ヒゲOK OR ひげOK」を含む
平均賃金  :求人情報の給与項目内にある給与情報を数値に変換し、下限の金額を合算・平均して算出した
職種    :複数の求人媒体の情報をまたいで集計するため、媒体記載の職種カテゴリーを使用せず、独自のキーワードマッピング処理に基づいた職種カテゴリーを使用して求人情報を分類・集計した。

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