近年SDGsへの取り組みがさかんとなり、企業の事業面だけでなく、社会貢献の側面にも注目が集まりつつある。しかし、企業のそうした取り組みに学生が触れる機会は意外にも少ない。
株式会社musbunのアンケートによると、地域活動などの社会貢献活動に意欲的ながらも、具体的な業種や職種が決まっていない学生が40%以上いるという。
従来の就活では、学生と企業のマッチングが企業側の知名度や資金力によって左右されることが多い。そのため、知名度は低いながらも地域に根差した活動を行っている企業と、地域貢献に関心を持つ学生が出会える機会は少なかった。
こうした問題を受け、同社は2024年4月23日、「興味と共感」を軸に学生と企業が出会える新しい就活サービス「キャリシー」をリリースした。
同サービスでは、業種や職種ではなく、企業の取り組みへの「興味と共感」を軸に学生が就活を進める。学生は地域活性やまちづくり、環境や食といったテーマの中から興味あるものを選び、自分に合った企業に応募できる。
企業側は知名度に左右されることなく学生に自社の取り組みをアピールできるほか、マッチする学生にスカウトメールを送ることも可能だ。
同社はこのサービスを通じて学生と企業の新たな出会いを創出し、地域全体の活性化に寄与することを目指す。
知名度を軸とした従来のマッチングではなく、「興味と共感」を軸とした新しい就活コンセプトには今後大きな注目が集まるだろう。
学生の多くが社会貢献活動に共感していることを受け、人材業界において今後どのような訴求スタイルが有効となるのか、注目していく必要がありそうだ。
【参考URL】【学生スタートアップが新サービスリリース!】学生の声から誕生した、新しいの形の就活アプリ「キャリシー」がサービス開始