
「スポットワーク」という新しい働き方が気になってはいるけど、一歩踏み出すのが不安。こう感じる求職者も少なくありません。 LINEスキマニが2024年9月から始めた「ゴールデンバイト*」は、憧れの業界で特別な体験ができると話題を呼んでいる企画です。
*雇用主は株式会社ステータスとなります。
今回はその実態を探るべく、HRog編集部が大人気映画『ジュラシック』シリーズ新作のゲスト登壇イベント付き上映会(以下、上映会)に潜入。実際に働いた参加者の声と企画担当者さんの想いから、スポットワークの新しい可能性を探っていきます!
目次

今回のゴールデンバイトが行われるのは、六本木ヒルズのTOHOシネマズです。映画館への入り口でLINEスキマニの担当者とゴールデンバイト参加者と待ち合わせ、会場へと向かいます。

今回ゴールデンバイトで働くのはMさん(画像左)とC.Tさん(画像右)。二人とも学生で、多数の応募者の中から、本企画への思いの丈を綴った意気込み文によって選ばれたとのことです!

ゴールデンバイトの特徴は、同企画への申し込み自体が通常のスポットワーク求人と同様の応募フローを経ること。まずは参加学生がLINEスキマニアプリからQRコードを読み込んで勤怠登録を行います。

続いて、『ジュラシック・ワールド/ 復活の大地』上映会の担当者から業務に関する説明が行われました。今回は、主に下記2つの業務を行うとのことです。
- 上映会に参加するメディア関係者の方の受付
- イベント開始前の機材チェックのサポート
筆者もこれまで何度かスポットワークで働いてきましたが、どちらも見たことのない仕事内容です。ゴールデンバイトが本当に「特別な体験」のできる企画だと分かります。

早速受付業務がスタートしました。メディア関係者の方々は一般客とは別の入場口で受付をするため、そのサポートを行います。

説明が終わり、受付で待機するMさんとC.Tさん。映画関係者に囲まれとても緊張している様子が伺えます。

しかし、実際にメディア関係者の方々が来た時にはにこやかな笑顔でバッチリ対応していました!
担当者の方に話を伺ったところ、ゴールデンバイトも通常のスポットワークと同様に、初めての方でも対応可能な業務を切り出しているとのこと。特別な体験はしたいけど、実際に業務ができるか不安という方でも安心して働くことができますね。

受付業務にある程度目途が立ったため、次は機材チェックを行うとのことです。スケッチブックを渡されたC.Tさん。一体どのような業務が始まるのでしょうか。

シアターの解放まで待機していたメディア関係者の方々が、続々と入場していきます。映画館の舞台裏に入ってこのような光景を目にするのは筆者も初めての経験で、取材しながら特別感と非日常感を覚えていました。

シアターに入り始まったのは音声チェックと、写真の白飛びを防ぐため、MさんとC.Tさんが持った白い画用紙を撮影してチェックする時間です。
普段は客席から楽しむイベントも、裏方に回るとまったく異なる景色が見えてきます。非日常の空間で業務を担う体験は、まさにゴールデンバイトならではの魅力だといえます。

無事全ての業務が終了し、Mさん、C.Tさんと再び合流しました。やはり受付業務の時からとても緊張していたとのことで、二人ともほっとした笑顔を浮かべています。

そして業務終了後は、そのまま上映会に参加することが出来ました。大好きな映画シリーズの新作を日本最速で見られる、まさに「特別な体験」です!

上映終了後、2人に参加のきっかけやゴールデンバイトの感想について伺いました。
映画館でアルバイトをするほどの映画好きであるC.Tさんは、参加のきっかけについてこう話してくれました。
C.Tさん「Instagramの広告でこの企画を知りました。それまで『LINEスキマニ』というサービス自体、知らなかったんです。映画が大好きで、『ジュラシック・ワールド』は小さい頃からずっと観ている作品。その制作の裏側に関わってみたい!と思って応募しました」
MさんもInstagramでゴールデンバイトを知ったそうです。
Mさん「私もInstagramで知ったのですが、単発のアルバイトはこれまで一度もやったことがありませんでした。映画が大好きで、今はスターバックスと人材系の会社で長期アルバイトをしていますが、大学を卒業するまでに、何かの形で映画に関わってみたいと思っていたんです」
2人に共通しているのは、映画が大好きで、これまでスポットワークの経験がなかったこと。そんな中で出会った「ゴールデンバイト」は、初めての一歩を踏み出すきっかけとなっていました。
ゴールデンバイトを実際に体験して、2人が「一番心に残った!」と話すのは、映画業界で働くたくさんのプロフェッショナルとの出会いでした。
Mさん「イベントの裏側を体験して、一つの映画にこんなに多くの人が関わっているんだ、と本当に驚きました。広告代理店や配給会社、プレスの方々など、一つの試写会をメディアに届けるまでに、たくさんの専門家が協力している様子は、すごく興味深かったです」
C.Tさん「受付の仕事を通して、本当に大勢の方々が関わっていることがよく分かりました。僕自身、将来はこういう業界で働きたいと思っているので、その点でも大きな学びになりました」
普段はスクリーン越しにしか見られない世界の裏側で、プロたちが力を合わせて一つの作品を世に送り出している。その現場を間近で見たことは、2人にとって仕事のリアルを知る貴重な学びになったようです。
この特別な体験は、2人のスポットワークに対するイメージを大きく変えました。
C.Tさん「この経験で、スポットワークは好きな時に働ける効率的な働き方だと実感しました。同時に、自分が働くために多くの人が支えてくれていることを知り、これからはもっと責任感を持って頑張りたいと思うようになりました。
また、社会に出る前にいろいろな業界を体験できるのも純粋に楽しいので、大学を卒業するまでにもっと使っていきたいと思います」
Mさん「単発で、しかも知らない場所で働くのは最初は不安でした。でも実際に参加してみると、スタッフの皆さんがとても親切にサポートしてくれて、想像以上に安心して働けると分かったのが大きかったです。挑戦したいことへの第一歩としてスポットワークはとても良い働き方だと感じました」
2人の言葉からは、ゴールデンバイトがスポットワークの新たな価値を提供し、働くことへの前向きな意識を引き出している様子が伝わってきます。アルバイトという枠を超えて、将来への学びや挑戦のきっかけとなる点こそが、この企画の大きな魅力といえます。

ゴールデンバイトスタートの背景や企画に込めた思いについて、LINEスキマニの担当者である原さんにもインタビューを行いました。
原さん「『ゴールデンバイト』は、LINEスキマニが監修する特別なスポットワークを提供する企画です。特別な体験を通して『働くことは楽しい』と感じるきっかけをお届けしたいと考え、2024年9月にスタートしました」
企画の背景には、スポットワーク市場ならではの課題があったと原さんは説明します。
原さん「スポットワークという働き方自体がまだ新しいので、不安を感じたり、最初の一歩を踏み出せなかったりするユーザーさんも少なくありません。そんな方々に、特別な体験をきっかけにスポットワークを始めてもらう機会を提供したい、という想いからこの企画を立ち上げました」
「憧れの業界で働きたい」「思い出を作りたい」といったユーザーの気持ちに寄り添って生まれたこの企画。映画の舞台挨拶サポートやスポーツ選手のサポートなど、様々なジャンルでこれまで20回程度実施されてきました。
原さん「参加者の方からは、『子供の頃から憧れていたエンタメ業界で働けて光栄です』『大好きな企業に少しでも関われて幸せです』といった、業界や企業に強い憧れを持つ方からの声をたくさんいただきました。企画者として、こうした形で皆さんの憧れに近づくお手伝いができたことを、とても嬉しく思います」
ゴールデンバイトに参加した人が、その後も継続してサービスを使ってくれるように、実は戦略的な仕組みも用意されています。
原さん「『ゴールデンバイト』への応募フロー自体が、通常のLINEスキマニの応募フローを体験できる形になっています。これによって、応募方法に慣れてもらうことが、継続利用への第一歩だと考えています」
さらに、参加後のフォローアップにも力を入れているとのこと。
原さん「参加してくれた方向けにおすすめの求人を配信するなど、次のアクションに繋がりやすいように、参加後のフォローアップにも力を入れています。
私たちは、スポットワークを通じて誰もが安心して好きな仕事、時間、場所で働ける世界の実現を目指しています。そのために、ユーザーの皆さんがスポットワークを始めるきっかけになるような企画を、これからも継続的に提供していくことが重要だと考えています」
LINEスキマニでは、ゴールデンバイトの成功を受けて、さらに新しい取り組みも始まっています。その名も「プチゴールデンバイト」と「説明会求人」です。
「プチゴールデンバイト」は、地方都市を中心に、日常の中でちょっと特別な高待遇のアルバイトを提供するコンセプト。一方、「説明会求人」は、LINEスキマニを初めて使う人向けに、オンラインでサービスの使い方を説明してくれる企画で、なんとお時給も支払われるんです。どちらも、スポットワークへの参加のハードルをぐっと下げてくれる取り組みです。
原さん「これからは、お仕事の種類や開催地のバリエーションを増やして、より多くの方にスポットワークを始めるきっかけをお届けしたいです」
LINEスキマニが掲げるミッションは、「働くことが前向きになることで人生が豊かになる社会を作る」。ゴールデンバイトのような特別な体験は、ただ話題を作るだけでなく、初めての人の不安を取り除き、新しい一歩を踏み出すきっかけとなる“入口”として大切な役割を果たしていました。
今回、LINEスキマニの「ゴールデンバイト」に参加した学生さんと企画担当の原さんにお話を伺い、スポットワークの新しい可能性を垣間見ることができました。
「好きなこと」「憧れの業界」というポジティブな動機が、これまでスポットワークに馴染みのなかった人達を惹きつける。そして、その特別な体験が単発の思い出で終わるのではなく、スポットワークという働き方の捉え方自体をポジティブに変えている点に、この企画の意義を感じます。
スポットワーク市場が拡大する中で、いかにしてユーザーの「最初の一歩」を後押しし、安心して働ける環境を提供するか。LINEスキマニの取り組みは、その一つの答えを示していると言えるかもしれません。憧れをきっかけに始まる新しい働き方が、今後どのように広がっていくのか、ますます楽しみです!
