今回は、先日の求人広告費で見るアルバイト求人市場に引き続き、全国規模の主要アルバイト求人媒体<タウンワーク、マイナビバイト、バイトル、フロム・エー、an>に掲載されている派遣職の求人案件を対象として、広告費を元に市場規模を調べ、各媒体の市場シェアに基づくランキング、職種ごとの広告費割合から媒体ごとの特徴をまとめてみました。
各媒体のシェアや特徴から、派遣を募集する際に効果的な求人広告の活用の参考にしていただければと思います。
※広告費は、WEB上に掲載された求人案件を対象とし、あくまでもWEB上で可能な判断基準で、首都圏下の定価に換算したものとなりますので、実態とは異なる可能性がございますので、予めご了承ください。
※主要アルバイト求人媒体の2017年7月31日時点での掲載データを元にしており、現在とは異なる可能性がございますので、予めご了承ください。
派遣求人広告市場
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主要アルバイト求人媒体の2017年7月31日時点で掲載されていた派遣職の全出稿の総件数は、約42万件で、合計広告費は約96億4,000万円でした。
内訳を見ると、運輸や物流、医療、福祉の職種求人が派遣職広告市場全体の半数を占めています。アルバイト求人広告市場とは違い、資格やスキル、ノウハウといった経験値を必要とする職種の求人が派遣の広告市場では多く、アルバイトでは対応できない仕事に対して広告費をかけて経験のある派遣社員を募集している事がわかります。
また、アルバイト求人広告市場では約6割を占めていた、飲食や販売、サービス職、接客や販売職は全体の約2割にとどまり、反対にアルバイト求人広告市場で全体の3%しかなかった、医療、福祉や営業事務、企画、管理職の求人広告費が派遣求人では、それぞれ約2割、約1割となっています。
派遣職求人広告市場においては、経験を必要とし、即戦力となる派遣社員に予算をかけて募集しようという、派遣会社の求人が多く掲載されているということが伺えます。
次に、求人広告市場を各媒体がどれだけ占めているかを見てみます。
媒体別広告費シェア
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派遣職求人広告市場の媒体別シェアは、フロム・エー、an、バイトル、マイナビバイト、タウンワークの順となっています。件数別シェアでは、タウンワークが約19万6,000件、全体の約半数を占める掲載があります。続いてフロム・エーで約8万8,000件となっており、リクルートの運営する媒体だけで掲載件数は全体の7割弱を占めます。
一方、広告費軸でみると、タウンワークは全体のわずか約7%にとどまっており、平均広告費単価も圧倒的に低く、4,000円にも満たない額となっています。
掲載件数と比例して、広告費シェアも高いのがフロム・エーです。これはアルバイト求人広告市場の場合も同様の傾向でした。
5媒体の中で総広告費は最も高く、約44億3,000万円(シェア約46%)となっています。ついでanが約20億円(シェア約20%)となっています。
また、各求人媒体の総出稿金額を掲載件数で割った、1広告あたりの広告単価はフロム・エーが最も高く約50,000円で、anが約40,000円、バイトルが約30,000円、マイナビバイトが約27,000円、タウンワークが最も低く約4,000円となっています。タウンワークの広告単価は、次に低いマイナビバイトの広告単価の2割に満たない額でした。
タウンワークは、他の媒体と比べても圧倒的に広告単価が低いということがわかります。
各媒体ごとの特徴
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こちらは各職種ごとの出稿件数と、出稿金額の分布になります。縦軸に広告単価、横軸に出稿件数を表示しています。どの媒体も職種を変えても比較的単価の変動が少ないため、コアとなる単価があり、それ前後で設定されているようにみえます。
同じリクルートが運営してるフロム・エーとタウンワークですが、その違いに特徴があります。比較して見ると、フロム・エーは、広告単価が全体的に高く、医療・福祉の掲載件数がもっとも多くなっています。
その他媒体では、運輸・物流系の職種求人が最も多く掲載されています。
広告費をかけて着実に介護士を採用をしようというときはフロム・エー、
母集団をできるだけ多く取ってドライバーを採用しようというときはタウンワーク、といったような媒体の使い分けがあるかもしれません。
さいごに
今回のレポートは、ゴーリストで独自に集計した求人広告費から、派遣職市場を分析してみましたが、いかがだったでしょうか。
求人広告は、人を採用するための一つの手段でありますが、広告費というコストがかかるものです。特に人材派遣会社では、常に派遣社員を募集していますが、ご覧の通り経験値のある人材は、競合派遣会社との取り合い状態になっています。各媒体の特徴や傾向を知り、「どの媒体」を、「どのように活用」するのか、戦略的かつ計画的に行えば、無駄なコストも抑えられ、効率的な人材獲得ができるようになるのではないでしょうか。
ゴーリストでは、このような分析を可能にし、効果的な求人広告運用ができるHRogチャートやHRogマップというサービスをご提供しておりますので、ご興味あればお問い合わせください。
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