
株式会社マイナビ
静岡営業部
見原 愛子氏(写真左)
みはら・あいこ/2024年に新卒でマイナビに入社。学生時代は、研究室のリーダーとしてカンボジアの支援活動に取り組んでいた。入社後は、静岡営業部にて、県内の中部・東部エリアの企業を対象に新卒採用支援を担当。新規受注数で全国1位、目標達成率300%超という成果を挙げMVPを受賞。現在は企業の経営課題に寄り添う人材戦略パートナーを目指している。
株式会社マイナビ
静岡営業1課 課長
飯塚 紫雄氏(写真右)
いいづか・しおん/2018年にマイナビに中途入社。課長職4年目を迎え、現在は静岡営業1課にてメンバーのマネジメントを担う。後輩育成ではすぐに答えを伝えず「自ら考え抜く力」を育てることを重視。若手が能力を最大限に発揮できるようサポートしている。
長い社会人生活でたった一度しか挑戦することのできない「新卒MVP」の称号。それを獲得した新卒社員の活躍には、どのような秘話が隠されているのでしょうか。そして、その達成を支えたリーダーはどのようなサポートやチームづくりを行っていたのでしょうか。
本特集ではその秘訣に迫るため、株式会社マイナビの新卒MVP受賞者である見原さんと成長に伴走してきた上司の飯塚紫雄さんに、対談形式でインタビューをしました。
「私以上に周囲が喜んでくれた」MVP受賞の瞬間
静岡営業部で新卒採用支援を担当している見原 愛子さんは、2024年度の「新人MVP」を受賞しました。見原さんは受賞を知った時の思い出をこう振り返ります。
見原さん「MVPの発表がある日は、朝からずっと飯塚さんに『不安です、不安です』と伝えていました。MVP発表の映像がメールで送られてきたのですが、怖くてなかなか見られなくて……。でも、私が見るより先に映像を確認していた飯塚さんや周りの方たちが、『すごいじゃん!本当におめでとう!』と声をかけてくれたんです。周囲の人たちが自分のことのように喜んでくれたことが、何より嬉しかったです」
飯塚さん「嬉しすぎて、正直なんて声をかけたのか覚えていません(笑)。『やったね』みたいなことをたくさん言った気はするんですけど……。
MVPは私も取ったことがありませんし、社内でも受賞経験のある人は本当に一握り。それくらい価値のある賞だと思っています。彼女の頑張りも悩む姿もずっと隣で見てきたので、その努力が実を結んだことが上司として本当に誇らしかったです。自分が成果を出した時よりも嬉しかったですね」
見原さん「本当に私以上に喜んでくれていて。隣で見てましたよね(笑)」
飯塚さん「見てた見てた(笑)。朝からドキドキしっぱなしでしたよ」
新規受注数は全国の同期の中で1位、目標達成率は300%超という結果を残した見原さん。活躍の裏には、どのような努力や周囲のサポートがあったのでしょうか。
圧倒的な行動量を支えるマインドセットの原点から、「あえて答えを教えない」育成方針など、MVP受賞の軌跡を紐解きます。
原点はカンボジアでの支援活動。誰かの可能性を広げたい

見原さんは大学では国際情報学部に在籍し、カンボジア人技能実習生への日本語支援や、現地女性とのアクセサリーブランド立ち上げに取り組んでいました。リーダーとして研究室をまとめ、メンバー9名とカンボジアに渡ったこともあります。
見原さん「活動を通して、持続的な支援をすることや、私が一方的に何かを与えるのではなく関わる相手が自身の可能性を広げ、自立できる環境を作ることの重要性を学びました。支援活動の中で印象に残っているのは、一緒に日本語能力検定の勉強を続けた技能実習生が合格したと報告してくれた瞬間です。本当に誰かのためになれた、と感じた体験でした」
マイナビへの入社を決めたのも「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というパーパスが、こうした原体験と重なったことが大きいそうです。
目標達成率300%超。成果の原動力は、当たり前の基準を高く持つこと
配属先の静岡営業部での役割は、採用課題を抱える企業に対してマイナビのサービスを通じた採用支援を行うこと。「採用成功の考え方そのものを顧客と一緒に考えていく」ことを部署全体で大切にしているといいます。
入社当初、見原さんは「社会人として迷惑をかけずにやっていけるのか」という不安を抱えていました。しかし、4月の新入社員研修で転機が訪れます。
見原さん「同じチームだった当時2年目の先輩社員が、私と1年しか違わないのに、しっかり成果を出しながら前向きに働いている姿に感銘を受けました。私もこういう社会人になりたいと思えたんです。それがきっかけで、ただ不安でとりあえずやろうというモードから、しっかり上を向いて頑張ろうという気持ちに変わりました」
見原さんはすぐに飯塚さんのもとへ相談に向かい、一緒に高い目標を設定しました。
飯塚さん「高い目標を掲げること自体は良いことです。ただ、走っている途中でその目標が現実味を帯びないと、どこかで折れてしまう。社内データや周囲の行動量をもとに、どのフェーズでどんなことを積み重ねていけばいいかという共通言語を、最初からきちんと作っていくようにしました」
飯塚さんと立てた目標を追いかけた結果、見原さんは新規受注数で全国1位、目標達成率は300%超という実績を打ち立てました。これほどまでの成果を出せた背景にあったのは、見原さんの圧倒的な行動量でした。
見原さん「飯塚さんと決めた行動量や受注数の目標、そしてお客様との約束。そういったことを守るのを当たり前にしたかったんです。その当たり前の基準をずっと高く保ち続けたことが、頑張れた理由だと思います。
具体的には、打ち合わせでは第一印象を良くするために笑顔で元気よく話すことを心がけていました。上手くいかないことがあっても、失敗を受け止めて次に活かす姿勢を持ち続けるようにしています。さらに担当企業について自分から事業計画やホームページを読み込み、その企業の強みを自分の言葉で伝えられるよう準備を重ねてきました」
「マイナビの看板を背負いながらも、『見原愛子』という一人の人間として信頼していただくことを大切にしていた」と見原さんは語ります。
見原さん「私よりも遥かに採用に詳しいお客様に対して、自分の言葉でどう伝えるかは常に課題でした。知ったかぶりはせず、わからないことは正直に教えて下さいとお伝えする。お客様が何を求めているかをしっかり聞いた上で持ち帰って飯塚さんに相談し、それを自分なりに落とし込んでから伝える。その繰り返しを意識していました」
「あえて答えを教えない」マネジメントが成長の原動力に

飯塚さんがマネジメントにおいて一貫して大切にしてきたのは、「簡単に答えを与えない」姿勢だといいます。
飯塚さん「見原はすごく素直で、自ら積極的に動ける人です。だからこそ、僕が答えを与えてそれをお客様に伝えてもらうだけでは、力はつきません。お客様が求めるのは、どれだけ自分たちの会社を理解してくれているか、どんなアドバイスをくれる担当者かということ。お客様の求めるものを提供することは直接やりとりする彼女にしかできないので、『まずは自分で考えてみよう』と言い続けてきました」
見原さんは当時を振り返り、「すごく成長につながった」と振り返ります。
見原さん「提案資料について相談する際も、完成してから見せるのではなく、悩んだ段階で壁打ちをお願いしていました。『悩んでいるなら、まずはどうしたいか聞かせて』と、飯塚さんがいつも引き出してくれたんです」
飯塚さん「自分で考えたプロセスがあってこそ身につくものですからね。『関係性ができていないお客様ほど、気後れせずにコミュニケーションを取ること』と『プレゼンでは情報の整理を丁寧にすること』の2点を中心にアドバイスしました」
見原さん「あの時のアドバイスは、今でもすごく心に残っています!」
そんな見原さんですが、行動量が多い分、壁にぶつかることも人一倍多かったそうです。時には、商談の後に涙を流す場面もありました。
飯塚さん「行動量が多い分、人より悩む場面も多かったと思います。そういったときは、何かきっかけになるような言葉を渡したいと思いながら接していました。ただし、ヒントは伝えても答えが出るまでは待つようにしていましたね。悩んでいるときにすぐ答えにたどり着ける人はほとんどいないので、自分で考えるための時間はとってあげたいと思っていました」
飯塚さんのそうした姿勢が、見原さんの成長を大きく後押ししました。
見原さん「いつも最初に私の考えを、しっかりと聞いてくれたのが印象に残っています。それで終わりではなく『実際にやってみてどうだった?』と必ず振り返りの時間を作ってくれたんです。そのおかげで、これはやって良かった、これはやめておこう、と自分の中に引き出しを作ることができました。一から十まで答えを教わるのではなく、大事な核となる部分を伝えてもらい、そこに至るまでのプロセスを一緒に考える。この経験が、私にとって一番大きかったかもしれません」
飯塚さん「一つひとつの物事に向き合う姿勢がすごかったですね。人によってはサラッと流してしまうようなことでも、ちゃんと受け止めて、落ち込んで、悩んで……。それを人の倍以上繰り返してきたからこそ、突き抜けた成果につながったんだと思います」
見原さん「ありがとうございます!私はデータ分析や論理的に考えることが弱点だったのですが、飯塚さんは私とは全く違うタイプです。物事を深く分析して、それをわかりやすく整理して伝える過程を間近で見て、本当に鍛えてもらいました」
チームの壁を越えたサポートが、1年目の成長を加速させた
支えてくれたのは飯塚さんだけではありませんでした。1年目の5月、見原さんが「マイナビに入社して良かった」と実感した出来事があったといいます。
見原さん「重要な新規提案の打ち合わせがあったのですが、直属の上司の都合がつかず、どうしようかと困っていました。すると、全く別のチームの6年目の先輩が『一緒に行くよ』と声をかけてくださり、同席してくれたんです。先輩のサポートがあったからこそ、受注につながったのだと思います」
「1年目の私の成長や成果のために、チームの垣根を越えて寄り添ってくれる先輩がいることを実感できた」と見原さんは振り返ります。
見原さん「マイナビは本当に面倒見が良くて、仕事に前向きな社員が多い会社です。そんな仲間と一緒に仕事ができ、本当に嬉しいです」
次の目標は「人材戦略パートナー」。後輩たちの目標となる存在に
3年目を迎えた見原さんが今、意識していることがあります。1〜2年目で磨いてきた行動量や高い目標を持って走り続ける力を落とさずに、さらに一歩踏み込んだ提案ができる営業になることです。
見原さん「これまでは、上司に言われたことをやり切ることや、高い目標を達成し続けることに注力してきました。次のステップは、ただ新規受注をするだけでなく、企業の人材戦略を一緒につくりあげるパートナーになることです。そのために事業計画や中期経営計画を深く理解したうえで提案できるよう、知識の幅を広げていきたいと思っています」
飯塚さんは見原さんへの期待をこう語ります。
飯塚さん「見原は今後、後輩たちにとってのベンチマークになっていく存在だと思っています。彼女の行動や姿勢が、年の近い社員の目標設計にも影響します。自分だけではなく周りへの影響力も意識しながら、後輩たちに道を示してあげられる存在になってほしいです」
見原さん「はい!私が成長できたのも、目標となる先輩たちがいたからです。主体的にチームを引っ張ることができる存在になりたいです」
最後に、飯塚さんと見原さんから、後輩へのメッセージをいただきました。
飯塚さん「失敗を恐れないでほしいです。見原もたくさん悩み、時には涙を流すこともありました。マイナビには失敗を責めるのではなく、失敗を次に活かそうと励まし、チャレンジしたこと自体を称える風土があります。必要以上に怯えることなく、何事にもチャレンジして、一つひとつ成長していってほしいですね」
見原さん「飯塚さんがこうして失敗を肯定してくれたからこそ、私も思い切り挑戦できたんだと思います。成長したいという気持ちさえあれば、会社全体が全力で支援してくれる環境です。上司も先輩も、その気持ちをサポートしてくれます。
私たちが担う新卒採用の支援は、お客様と一緒に採用の設計から考え、自分の言葉や知識を駆使して課題を解決していく仕事です。企業の未来に深く関わる営業に成長できるのは、マイナビならではの魅力だと思います」
見原さんの圧倒的な行動量と、飯塚さんの「あえて答えを教えない」マネジメントが重なり、成果へとつながりました。新人MVPは個人ではなく、チームでつかみ取るもの。「人材戦略パートナー」を目指して成長し続ける見原さんの挑戦は、これからも続きます。

(執筆:川瀬ゆう)
