求人情報の提供方法は、時代の変遷と共に大きく移り変わっています。
労働者派遣法や男女雇用機会均等法などの関連法規の整備や改正はもちろん、インターネットが普及し、求人専用サイトが出てきたことも最近での大きな変化といえます。
加えて、
終身雇用の考え方や労働者の働き方への意識も変化しており、女性用求人サイト、正社員転職サイト、ハイクラス転職サイトの出現など、求人情報におけるサービスのスタイルは多岐に渡り、新しい発想の事業がスタートしています。
このような、多種多様な求人情報サービスはどのような変化をたどり、誕生してきたのでしょうか。
今回は、そんな求人情報サービスについて年表形式でまとめてみました。さっそく、過去からの移り変わりを追ってみましょう。
※ロゴのないものはサービスが終了しているものです。
新聞折り込み時代(1965年〜)
1970年代までは、職業安定所と、新聞(新聞内の求人コーナー)くらいしか求人媒体はなく、主に中途正社員を募集する目的で使われることが多かったようです。
雑誌・フリーペーパー時代(1980年〜)
この頃から非正規雇用の比率は徐々に増加し、アルバイト・パート情報誌が利用されるようになります。これらの情報誌はもともとは、書店で販売形式をとっていた有料のものでしたが、徐々にフリーペーパーというスタイルが目立ってきました。このフリーペーパー化は、多くの企業にとって参入障壁がなくなったことを意味し、新たな参入業者が増えました。
Webサイト黎明期(1990年〜)
1990年代になるとインターネットの登場により、1980年代に登場した求人情報雑誌は休刊が相次ぎ、紙の情報からインターネットに移行しはじめます。
さらに、バブルが崩壊し、リストラが社会問題となり、人々の労働の意識を変えるきっかけとなりました。
Webサイト全盛期(2000年〜)
インターネットの常時接続が一般化すると、求人サイトはどんどん増え、ハローワークのインターネットサービスもこの頃はじまりました。また、Linkedinやジョブセンス、Indeedなど、ビジネスモデルや求人情報の提供方法が、今までとは違う仕組みの求人サイトもスタートします。
次世代サイト時代(2010年〜)
働き方に対する人々の意識はますます多様化し、求人情報のニーズに見合った求人サイトが増えてきています。また、人工知能やビッグデータなど、最新技術を取り込んだ求人情報サービスが数多く誕生しています。
いかがでしたでしょうか。高度成長期から現在にいたるまで、求人情報ビジネスの変化はめまぐるしく、その活用範囲も拡大してきました。なかでもITの発達は、今後の求人情報ビジネスの多様性を加速させ、それにより、競争も激しくなることが予想されます。
将来、求人情報はどのような形でわたしたちの労働と関わっていくのでしょうか。HRogでもひきつづき、求人情報のみならず、人材ビジネスの最新トレンドをお届けしていきます!