6月の有効求人倍率は1.23倍、前月から0.01ポイント低下。

厚生労働省が7月30日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2024年6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.23倍と、前月から0.01ポイント低下した。

6月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると9.4%減。産業別にみると、製造業(14.6%減)、生活関連サービス業,娯楽業(13.7%減)、建設業(12.8%減)、教育,学習支援業(11.5%減)、サービス業(他に分類されないもの)(10.4%減)などで減少した。建設業は特に落ち込みの大きさが目立っている。

有効求人倍率が前月を下回るのは3か月連続で、引き続き横ばいの状況が続いている。円安や物価上昇が続くなか、製造業や建設業では採用を控える傾向が続いている。都道府県別に見ると、福井県の有効求人倍率は1.85倍と最も高く、最も大阪府では1.02倍となった。

また、総務省が発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で5カ月ぶりに改善した。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和6年5月分)について