厚生労働省が10月1日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2024年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.23倍と前月から0.01ポイント低下し、2カ月ぶりに低下した。
8月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると6.5%減。産業別にみると、情報通信業(1.4%増)で増加となり、宿泊業,飲食サービス業(23.5%減)、生活関連サービス業,娯楽業(12.3%減)、製造業(10.5%減)などで減少した。最も減少幅が大きかったのは宿泊・飲食サービス業(23.5%減)で、全国飲食チェーン2社が今年は求人を出さなかった影響が大きい。
物価高や円安の影響で、製造業を中心に新規の求人を抑える動きが長期的に続いている。都道府県別に見ると、8月も福井県の有効求人倍率が最も高く1.87倍、最も低い大阪府では1.03倍となった。
また、総務省が発表した8月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月から0.2ポイント低下した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和6年8月分)について