3月の有効求人倍率は1.26倍、2か月ぶりの上昇

厚生労働省が5月2日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2025年3月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.02ポイント増加の1.26倍で、2月ぶりに上昇した。

3月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると3.0%減少。産業別にみると、情報通信業(8.2%増)、宿泊業,飲食サービス業(3.3%増)で増加。卸売業,小売業(7.7%減)、生活関連サービス業,娯楽業(6.9%減)、教育,学習支援業(6.2%減)などで減少となった。インバウンド需要の高まりにより宿泊業や飲食サービス業の求人は増加傾向にあるものの、依然として物価高の影響は否めない。

都道府県別に2月の有効求人倍率(季節調整値)を見ると、最も高いエリアは福井県で1.84倍、最も低いエリアは大阪府で1.04倍と前月と横ばい。

また、総務省が発表した3月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月と比べ0.1ポイント上昇した。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について