求人票の作成には、職業安定法で定められた項目がきちんと明示されているか、男女雇用機会均等法に抵触する差別表現はないかなど、留意するべき点がたくさんある。しかし、見落としやタスク量の関係で、チェックが不十分なまま公開されている求人も少なくない。
この状況を受け、株式会社pluszeroは、求人チェックSaaS「シェパードHR」の提供を開始した。
同サービスはAIを活用して、「賃金」「休日日数」「勤務時間」を対象に求人のチェック工程を自動化するシステムである。自然言語処理技術を用いて開発した独自のアルゴリズムによって、求人からチェックする必要がある情報を自動抽出し、AIが違反の有無を判定する。チェック結果はオンライン上に保存可能で、NGとなった求人を一覧で確認できる。
同サービスは来年上旬に「就職差別」の判定にも対応する予定で、同社は今後について「AIやロボットの導入率を世界最高水準へと導き、人々がより人間らしい活動に特化できる社会、生産性が向上して可処分所得や可処分時間が増える社会の実現に貢献してまいります」とコメントしている。
旧来の仕事をAIに分担させることで、人事担当者の負担が減るだけでなく、チェックの精度も高められそうだ。
【参考URL】自然言語処理分野に注力する株式会社pluszero AI技術を活用した求人チェックSaaS「シェパードHR」サービス提供開始