
近年、学生の間で大手志向の流れが強まっており、日本の就活市場では大手企業と中小企業で採用環境が大きく異なる「二重構造」が深刻化している。リクルートワークス研究所の調査によれば、従業員が300人未満の企業では求人倍率が6.50倍、5000人以上の企業では0.34倍であり、中小および中堅企業において採用難度が高まっているという。
このような背景から株式会社就活ラジオは、AIを活用し企業と学生の価値観マッチングを推進するサービス「AI タレンティー」をリリースした。

同サービスの特徴は条件検索がなく、企業名も伏せられた状態でのマッチングが行われることだ。そのため従来の「ネームバリュー・給与・業種」によるマッチングではなく、学生と企業の価値観によるマッチングを図ることが可能になる。
また同サービスの掲載料・更新料は0円であり、学生と初回面談が成立した場合にのみ費用が発生する従量課金制を採用している。
同社は本サービスのリリースにより、「従来の就職活動での基準になっていた『知名度』や『条件』による企業選びの文化を変え、学生の『内定』をゴールにするのではなく、入社後の定着と活躍が期待できます」とコメントしている。

社名非表示で価値観マッチングを目指す魅力的な新サービスですね。学生のキャリア観が多様化する中でマッチングや採用手法がどのように変わっていくのか、今後の動向にも注目していく必要がありそうです!
【参考URL】『学生に選ばせない』価値観マッチングで就活を変える新サービス「AI タレンティー」を提供開始!AI診断で本質的な出会いを提供し、就活市場の二重構造を是正