外国人は在留資格の種類によって就労不可な場合や、就労可能でも各種制限がある場合がある。雇用主はそれらの200個以上の組み合わせの中から採用判断をする必要があり、判断を誤ると雇用主が法的責任が問われる。そのためごく一部の在留資格を持った外国人のみ雇用するよう社内ルール化していることが多い。また、雇用後もハローワークへ外国人雇用状況届出の提出や在留資格の期限を管理だけでなく、更新する度に社内情報も更新しなければならないため負担が大きい現状だ。
タブソリューション株式会社は2021年1月26日、外国人雇用時における雇用主の作業負担とリスクを軽減するために同社の運営するアプリ「ロムテン」において、在留カードのリモート真贋判定機能と自動採用可否判定を含む労務管理機能を追加した。
「ロムテン」とは不法就労防止と外国人雇用における管理業務をワンクリックで効率化する「外国人に特化した自動採用可否判定・労務管理システム」である。アプリ利用前後の作業項目を比較すると約4分の1に大幅低減し、従来の10倍の短時間で処理が可能となる。
今回実装される新機能の詳細は以下の通り。
応募者の在留カードをスマートフォンにかざすだけで、在留資格、就労資格、在留期限など200個以上の組み合わせから法的な採用可否判定を行い、採用可能な場合は就労可能な時間の範囲を自動的に提示する。
※応募者のスマートフォンに「ロムテン」アプリのインストール必須
雇用主が外国人応募者にデータ追加専用リンクを共有することで、外国人自身が自分のスマートフォンを使ってICチップに入っている本人情報を雇用主に送信できる。これにより、在留カードの情報確認および真贋判定をリモートで行える。
雇用したスタッフの各種書類や雇用情報がオンラインでデータ化されるため、雇用主に求められる行政手続きをワンクリックで実施可能になる。また、各書類の有効期限が近付くとメールやアプリのプッシュ通知で担当者に複数回アラートする。
サービス詳細はコチラ
今後について同社は「雇用主がより正確でかつ効率的に全ての労務管理業務を遂行できるよう、他社システムとの連携も強化し、勤怠管理システムなども導入検討して参ります。不安なく外国人を雇用できる環境構築に、より一層力を入れていきたいと考えております」とコメントしている。
【参考URL】外国人の自動採用・労務管理システム「ロムテン」2021年1月26日(火)より日本初、在留カードのリモート真贋判定機能が追加!