23卒の89%・24卒の46%が既に就活を開始、ウォンテッドリー株式会社調査

就職活動の開始時期は年々早期化しており、大学入学直後から自分のキャリアを考える学生が増えている。一方で、採用活動において、どのように自社の魅力を伝えるかという課題を抱えている採用担当者は少なくない。

ウォンテッドリー株式会社は、22卒〜24卒生の就職活動に関する調査結果を発表した。

調査結果は以下の通り。

就職先選びで最も重視することは「仕事内容のやりがい」

就職先を選ぶ際に重視することについて尋ねたところ、どの卒業年度でも回答が最も多かったのは「仕事内容のやりがい」であった。年代ごとの差が大きい項目は「給与水準」と「勤務形態の柔軟性」で、24卒の学生は給与がライフスタイルへ与える影響や、コロナ禍での企業の対応力を考慮しているようだ。また、どの卒業年度でも回答が少なかったのは「知名度」で、企業が有名かどうかにはこだわっていない学生が多いことがわかった。

就活生が最も参考にしているのは企業のHP

参考にしている情報源と実際に役に立った情報源について尋ねたところ、「各企業のHP」が94%と最多であった。次いで「就活イベントの情報」「各企業の採用動画」「就活サービス内の記事」と続く。一方でこの3つは、参考にしている学生が多いものの、役に立ったと回答している割合は低く、企業が発信する情報と学生が求めている情報との差があるようだ。また、就活YouTuberやLINEオープンチャットを活用している学生もいることがわかり、SNSを使った就活が活発化していることが伺える。

23卒の89%、24卒の46%が既に就活を開始

就活を開始した時期について尋ねたところ、22卒の学生は100%、23卒では89%、24卒では46%の学生が既に就活を開始している結果となった。大学一年生から就活を開始した学生の比率では、22卒の4%に対し、23卒では10%、24卒では27%と年々増加傾向にあり、就活の早期化が進んでいる。

また、面接経験者数について尋ねたところ、23卒では82%、24卒では42%が面接を経験している結果となった。24卒では半数近くの学生が面接を経験しており、他の学年に比べて就職への意識が高まっていると考えられる。

内定獲得状況については、23卒の学生のうち13%、24卒の学生のうち14%が内定を獲得している結果となった。スカウトやダイレクトリクルーティングなど、就活の方法も多様化しており、早期から内定を得る学生もいるようだ。

長期インターンシップへの参加割合は24卒が最も大きい

長期インターンシップの参加経験について尋ねたところ、22卒で66%、23卒で59%、24卒で68%の人が参加経験があると回答し、24卒が最多となった。長期インターンシップは、短期に比べて仕事内容が把握しやすい。やりがいを重視する学生も多いため、長期インターンシップを開催することで学生に仕事のやりがいを感じてもらい、応募意欲を高めるアプローチも重要だろう。

就活の早期化が進む中で、企業の採用活動も早期に行うことにより、実際の選考にも繋がる可能性がある。23卒や24卒向けインターンシップの開催や、説明会や採用HPでは仕事のやりがいを伝えるコンテンツを作ってみてはどうだろうか。

詳細結果はコチラ

調査概要

調査期間:2021年11月16日~2021年11月23日
調査方法:インターネット調査
調査対象:Wantedlyユーザーの就活生
有効回答数:398名

【参考記事】22卒〜24卒の就職活動に関する調査結果を発表