ギークス株式会社は、同社が運営する案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」に掲載されている案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめ、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。
調査結果は以下の通り。
2022年1〜3月の案件倍率について、1月は12.75倍、2月は8.31倍、3月は10.97倍と推移した。直近の四半期に続き、ITフリーランスの需要が高いことが伺える。また案件数については、前年同時期との比較において、1月は156%と増加した。IT人材獲得に向けた動き出しが早くなっており、4月開始の案件を1月から募集する企業が増えている。
IT・ベンチャー企業以外でも、大手企業においてのITフリーランスの需要が高まっている。また、地方在住のITフリーランスが関東の企業に参画するなど、「クロスマッチング」も増加傾向だ。案件の内訳としては、ゲーム業界の案件が2021年10月~12月と比較して倍増している。
スキルについては、「JavaScript」、「PHP」、「Python」のスキルを持つITフリーランスのニーズが引き続き高まっている。特に「JavaScript」においては、フロントエンドだけでなくサーバーサイドの開発にも利用の幅が広がっており、「Node.js」に知見がある人材のニーズも高まっている。
案件数について、4月から5月は新入社員の受け入れ等で繁忙期となるため、横ばいに推移すると予想されている。一方で、繁忙期が過ぎる6月より増加する見込みだ。
案件を探すITフリーランスの人数については、5月以降で徐々に増加する見込みとなっている。またITフリーランスの方々において、これまでは週5日働くことが大半であったが、週3〜4日の参画を希望する声が増えており、働き方は多様化している。
今回の調査では、エンジニアを採用する際にフリーランスを選択肢に入れる企業が増えていることが分かった。引き続き「売り手市場」が続くことが予想されるため、今後の動向に注目だ。