近年、コロナ禍で人々の意識が変化したことや様々なデジタル化により、企業を取り巻く経営環境は大きく変化している。人材を「資本」と捉える人的資本経営の重要性が高まっており、経営戦略と適合する人材戦略が必要だ。
株式会社MyRefer(2023/2/1より株式会社TalentXへ商号変更)は、中途採用担当人事500名を対象に「タレントプール採用に関する実態調査」を行った。
調査結果は以下の通り。
過去に選考へ進んだ応募者にスカウトをした企業に、再スカウトでの採用実績を尋ねたところ、54.8%の企業が「1〜9人決定している」と回答した。「10人以上決定している」と回答した企業も21.5%あり、合計すると76.3%の企業に採用実績があることがわかった。
過去応募者のタレントプールを戦略的に蓄積または活用できているか尋ねたところ、「蓄積・活用している」と回答した企業は14.6%であった。「蓄積しているが、活用していない」と回答した4.8%の企業と合計しても、19.4%と2割に届いていない状況が判明した。
また、タレントプールを活用するうえでハードルになっていることを尋ねたところ、33.0%の企業が「スカウトのタイミングがわからない」と回答し最多となった。次に「タレントプールから求める人材を見つけられない」が30.2%、「タレントプールのリストを整備できない」が28.4%と続いた。
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今回の調査では、過去の応募者への再スカウトは高い採用実績を生んでいることがわかった。一方で「スカウトタイミングが不明」、「求める人材を見つけられない」などの課題からタレントプールを戦略的に活用できている企業が少ない現状も浮き彫りとなった。中長期で企業価値を向上する人材を確保するためにも、過去応募者とのつながりを資産として戦略的にナーチャリングする必要があるだろう。
調査期間:2022年5月20日~2022年5月21日
調査機関:株式会社MyRefer
調査委託先:株式会社クロス・マーケティング
調査対象:従業員数30人~1000人以上の会社で働く中途採用人事
有効回答数:500名
調査方法:インターネット調査