ギークス株式会社は、同社が運営する案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」に掲載されている案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめ、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。
調査結果は以下の通り。
2022年4~6月の案件倍率について、それぞれ4月は9.82倍、5月は8.85倍、6月は13.32倍と推移しており、ITフリーランス需要の高さが反映された結果となった。
前年度と比較した案件数は6月が163%増加しており過去最大を記録した。案件が正式に決まる前からITフリーランスへのアプローチを始めるなど、IT人材の確保への動き出しが早まっている。また案件の内訳は、システム開発会社とゲーム業界の案件が堅調に増加している。
スキルについては、引き続き「JavaScript」や「PHP」へのニーズが高まっている。またリモートワークが普及する中で案件を円滑に進めるため、コミュニケーションスキルが評価される傾向だ。
9月末で終了する案件が多いことから、案件を探すITフリーランスは8月中旬以降から増加する傾向が予想される。リモートワークやハイブリッドワークが浸透して働き方が多様化する中、出社頻度や稼働日数などが案件参画への判断材料となりつつある。案件数に関しても例年通り9月に向けて右肩上がりで推移する見込みだ。
また売り手市場が続く中、「JavaScript」「PHP」「Ruby」「Python」のスキルを持つITフリーランスが人気を集めており人材確保の難易度は高まっている。
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今回の調査では、引き続き案件倍率が高水準で推移しており、ITフリーランス需要の高さがうかがえた。人材確保が課題となる中、多様な働き方を認めて募集対象を全国のITフリーランスに広げることも有用な施策となるだろう。