2022年に異業種への転職をした人は62.5%、Sansan株式会社調査

Sansan株式会社は、同社が運営するキャリアプロフィール「Eight」において、ユーザーのキャリアの変遷について集計・分析した「キャリアトレンド2022」を発表した。なお同分析においては、同サービスに登録された名刺の社名変更を「転職」と定義している。

調査結果は以下の通り。

2022年に異業種への転職をした人は62.5%

2022年に転職したユーザーの業種・職種を調査したところ、62.5%の人が「異業種」への転職、52.9%の人が「異職種」への転職をしていた。2021年に調査したトレンドとの差異は少なく、異業種・異職種に転職する人が増えていると分かる。

また年齢別に見てみると、異業種への転職は20代が67.0%で最多となり、異職種への転職も20代が55.5%で最多となった。一方で50代で異業種・異職種に転職した人も50%を超えており、年齢を問わず新しい業種や職種に挑戦していると分かる。

越境転職の多い業種は「金融」、職種は「営業」が最多

転職先として多かった業種を調査したところ、「IT」が最多となった。次いで「建設・工事」が2位、「コンサルティング」が3位と続く。また職種については「営業」が最多となり、「経営企画・事業企画」が2位、「IT系専門職」が3位と続いた。

転職先に多かった業種について異業種から転職した人の割合を調査したところ、「金融」が51.9%で最多となった。次に「建設・工事」が49.3%、「IT」が41.5%と続いた。そのうち「金融」と「IT」については、「コンサルティング」からの流入が多く、「建設・工事」では「不動産」からの流入が多く見られた。

続いて転職先に多かった職種について異職種から転職した人の割合を調査したところ、「営業」が68.5%で最多となった。次いで「IT系専門職」が40.5%、「マーケティング」が39.5%と続いた。そのうち「営業」は「営業企画」からの流入が多く、「IT系専門職」と「マーケティング」については、「営業」からの流入が多く見られた。

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今回の調査では、異業種や異職種に転職する人が増えていると分かった。働き方の価値観が多様化する中、自身のキャリアを見つめ直して新たな領域に挑戦する転職者が増えている様子がうかがえる。

調査概要

・キャリアプロフィール「Eight」に登録されている名刺の社名変更を「転職」と定義
・2021年12月1日から2022年11月30日までに会社名が一度でも変わったユーザーを2022年の転職ユーザー、2020年12月1日から2021年11月30日までに会社名が一度でも変わったユーザーを2021年の転職ユーザーと定義
・上記ユーザーから2021年、2022年それぞれで20代から50代までの5万人を無作為で抽出し分析(合計10万人)

【参考記事】Eightユーザーの「キャリアトレンド2022」を発表~異業種・異職種への転職割合が半数以上で“越境転職”がトレンドに、「金融」業界と「営業」職への越境転職が多い結果~