社会人の89.3%が転職時の学び直しに意欲あり、株式会社ライボ調査

2023年3月、経済産業省は「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を開始した。この新制度では、個人が補助事業者からキャリア相談やリスキリング講座の受講、転職支援のサービスを受けられ、条件を満たすことで、最大で受講料の70%の給付を受けられる。こうした政府の動きを受け、近年はリスキリングへの注目が高まっている。

株式会社ライボは、同社が運営する調査サービス「Job総研」において、554人の社会人男女を対象に転職とリスキリングの意欲に関する調査を行った。

調査結果は以下の通り。

働く人の53.9%が転職に意欲あり

自身のキャリアに納得しているか尋ねたところ、63.0%が「とても納得している」、「納得している」または「どちらかといえば納得している」と回答した。一方で現時点での転職意欲を尋ねたところ、53.9%が「とてもある」「ある」または「どちらかといえばある」と回答しており、自身のキャリアに納得していても、転職意欲を持つ人が一定数いると分かった。

転職意欲があると回答した298人に転職を考えだしたきっかけを尋ねたところ、「給与や待遇への不満」が56.7%で最多であった。次いで「仕事にやりがいを感じない」が41.9%、「会社の将来性や経営への不安」が29.2%と続く。待遇や仕事内容、事業自体への不満から転職を検討する人が多いことが明らかになった。

一方で26.5%が「スキルアップしたい」、25.8%が「キャリアアップしたい」と回答しており、自身のキャリア形成のための前向きな理由から転職を考える人も一定数いると分かった。

回答者の89.3%が転職時の学び直しに意欲あり

回答者全体の554人に転職時に学び直しをする意欲があるか尋ねたところ、89.3%が「とてもある」、「ある」または「どちらかといえばある」と回答した。

また学び直し意欲があると回答した495人に転職前に身につけたいスキルを尋ねたところ、「英語」が29.3%で最多であった。次いで「データ分析」が18.6%、「ITリテラシー」が15.6%と続く。

詳細結果はコチラ

今回の調査では、自身のキャリアへの納得度に関わらず、更なる成長や給料アップを求めて転職を検討する傾向が高まっていると分かった。また転職前にスキルを身につける必要性を感じる人が多く、主体的なキャリア形成のための学び直しの重要性が認知されてきていることが読み取れる。

調査概要

調査対象者:現在職を持つ社会人・JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国 / 男女 / 20~50代
調査期間:2023年8月2日~2023年8月7日
有効回答数:554人
調査方法:インターネット調査

【参考URL】Job総研 「2023年 転職とリスキリングの意識調査」