近年、退職手続きを代行する「退職代行サービス」による新入社員の早期離職が話題となっている。
退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営する株式会社アルバトロスは、同サービス利用者を対象にサービス利用の経緯などを調査するアンケートを実施した。
調査結果は以下の通り。
同サービス利用者を性別年齢別にみてみると、20代の利用者が60.9%で最多となった。次いで30代が22.4%、40代が8.4%と続く。性別による利用者数に大きな差はみられなかった。
最も利用者の多かった20代から新卒に対象を絞って退職理由を尋ねてみたところ、44.7%が「入社前の契約内容・労働条件と勤務実態の乖離」と回答した。
新卒に限らない同サービス利用の経緯・退職理由については「上司から各種ハラスメントを受けている」が33.9%で最多だった。次いで「上司から退職を止められる」が30.2%、「サービス残業がある」が24.7%と続く。
同サービスが20回以上利用された企業を業種でみてみると、ランキング1位は64回利用の人材派遣会社、2位が41回のコンビニチェーン、3位が40回の人材派遣会社となった。全体を通して人材派遣会社が同サービスを利用される企業の上位を占めている。
その理由について、64回と最も多くサービスを利用された人材派遣会社の退職理由をみてみると
- 派遣元の求人票と派遣先の業務内容が違う
- 派遣先で契約外の業務をやるように指示される
といった点が挙げられていた。
同社は「今回のデータを少しでも活用いただき、より多くの方々が社内の労働環境の再確認をし、労務関係を見直す足がかりの第一歩に繋がることを願っております」とコメントしている。
詳細結果はコチラ
退職代行サービスが人材派遣業界で多く利用されていることが分かる調査結果でしたね。派遣スタッフ・派遣元・派遣先と関係が複雑になる派遣業界では、労働環境と労働条件をはっきりさせることが離職率を下げるため重要だといえそうです!
・調査方法:退職代行モームリの利用者を対象にアンケートを実施
・調査期間:2022年3月15日~2024年7月31日
・年齢:15歳~71歳
・性別:男女(回答無し含む)
・地域:全国
・人数:15,934名