近年、各企業でDXやデジタル化が推進され、また生成AI技術を活用したサービスも広がるなかでIT人材の需要が高まっている。
ヒューマンリソシア株式会社は国勢調査や雇用に関する統計データ、経済成長予測などを用いて将来の就業者数および需要数を試算し、「ベースシナリオ」と「高成長シナリオ」の2つのシナリオで2040年までのIT人材の需給ギャップを推計した。
調査結果は以下の通り。
IT就業者数においては、新卒での就職や転職の影響で増加傾向で推移するものの、2036年頃には他職種への転職や定年による離職が増えることで減少に転じると試算された。
一方需要数はいずれのシナリオでも増加し続け、2040年には「ベースシナリオ」で186.1万人、「高成長シナリオ」で最大228.0万人まで拡大すると試算された。この結果、2040年には「ベースシナリオ」で31.4万人、「高成長シナリオ」では73.3万人のIT人材が不足すると推計された。
人材獲得や定着率アップのための取り組みが盛んになっていることから、新卒や中途採用による就職者数が10%増加、転職を理由とした離職率が10%減少すると仮定したところ、「高成長シナリオ」では2040年の不足数が73.3万人から55.5万人に縮小すると試算された。
詳細結果と調査概要はコチラ
需要が高まるIT人材の採用は今後ますます難しくなっていきそうです。担当者の方は同調査を参考に、採用施策について早い段階から中長期的に検討していく必要があるかもしれません!