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【HRog決算解説】株式会社タイミーの2025年10月期通期決算から見える人材業界の最新トレンドは?

株式会社タイミーの2025年10月期通期決算が発表されました。この記事ではその決算・IRの内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!

タイミーの決算解説一覧はコチラ

一目でわかる! 決算情報のグラフィックまとめ

タイミーの今期決算について、売上高や純利益の増減率とその要因をグラフィックで一目でわかるようまとめました。

タイミーの2025年10月期決算では、売上高342億円(前期比+27.6%)、営業利益67億円(前期比+58.9%、営業利益率19.7%)と増収増益を達成しました。登録ワーカー数は1,274万人、登録クライアント事業所数は41.7万拠点を超え、流通総額は1,172億円に達しています。

出典元:決算期の変更に関する補足説明資料

また、タイミーは決算期を10月から4月期にすると発表しました。従来の10月決算では、11月・12月という主要顧客の最繁忙期に期初の内部業務が集中し、営業リソースを最大限に活用できていませんでした。決算期を4月に変更することで、最繁忙期である11月・12月に営業活動量を最大化できるようになります。

もう少し詳しく! タイミーの今期業績は?

タイミーはスキマバイトサービス「タイミー」の単一セグメントで事業を展開しており、セグメント別の業績開示は行っていません。

物流業界では、中・小規模企業が業界環境の変化により成長率が鈍化したものの、注力先である大規模企業において受入負荷軽減プロジェクトが順調に進捗し、全社でも増収を達成しました。フィールドマネージャー配置拠点では、流通総額が大幅に増加しています。

飲食業界では、コスト抑制の影響により前年同期比でマイナス成長が継続しました。一方、小売業界はコスト抑制の影響を受けつつも、サブ業界の開拓も進み全体として堅調に推移しました。

介護福祉業界は、第4四半期から本格的なリソース投下を開始し、流通総額・アクティブアカウント数ともに前年同期比で高成長を維持しています。

第4四半期単体で業界別に流通総額を見ると、物流では145.4億円(YoY+23.9%)、飲食では47.4億円(YoY▲4.0%)、小売では83.1億円(YoY+25.0%)、介護福祉業界では12.2億円(YoY+106.9%)となりました。

アクティブアカウント数:月に少なくとも1つの求人を掲載したクライアント事業所数
流通総額:クライアントからワーカーに支払われる給与+交通費

来期の業績予想について

今回の決算期変更により、事業年度末が毎年10月31日から毎年4月30日へと変更されます。これに伴い、2026年4月期は6か月間の変則決算となります。

2026年4月期(2025年11月1日から2026年4月30日までの6か月間)の業績予想は、2025年12月11日に公表した第2四半期(累計)業績予想と同一の数値となっています。売上高は192億円から199億円、営業利益は31億円から36億円、経常利益は30億円から36億円、当期純利益は21億円から26億円を見込んでいます。

IR担当者に聞いた! 今期決算資料の注目トピックは?

今回は、タイミーのIR担当者に今期決算資料の注目トピックについて話を伺いました。

出典元:決算説明資料(p.9)
タイミーIR担当者
タイミーIR担当者

FY26/10は来期以降の飛躍に向けた仕込みの1年。
FY30/10までに売上高20%・利益30%のCAGR成長を目指します。

出典元:決算説明資料(p.45)
タイミーIR担当者
タイミーIR担当者

キャッシュのアロケーション先は引き続き成長投資を優先。
一方で、過剰な内部留保の蓄積を防ぐため、成長投資で未消化となったキャッシュは株主に還元します(自社株買いを選好)。

HRog編集部の今期決算注目ポイント

出典元:決算説明資料(p.32)

物流業界における受入負荷軽減プロジェクトでは、フィールドマネージャーを配置した大手物流企業の大型拠点において、配置後の売上高が4.3倍に増加するという顕著な成果が出ています。フィールドマネージャー配置により、外注人件費におけるタイミーの浸透率は約45%まで上昇しました。

出典元:決算説明資料(p.35)

また、タイミーは2025年8月にスキマワークス株式会社の全株式を取得し、子会社化しました。スキマワークスは、スポットワークを活用した物流倉庫オペレーションの受託サービス(請負)を提供しています。

出典元:決算説明資料(p.29)

こうした戦略により、従来の「スキマバイトのマッチング」という枠組みを超え、クライアントの本質的な課題を解決する「スポットワーク+α」のソリューション展開を加速させています

まとめ~人材業界の最新トレンドは?~

タイミーの動向で注目すべきは、注目すべきは、スポットワークの枠を超えた新たなソリューションの展開です。物流業界における受入負荷軽減プロジェクトでは、フィールドマネージャー配置により売上高が4.3倍に増加するなど、顕著な成果を上げています。介護福祉業界への本格進出も開始し、前年同期比2.1倍の成長を実現しました。

タイミーは「守りから攻めへ」とフェーズを移行し、スポットワーク+αのソリューション提供により、既存の派遣・求人広告・人材紹介領域への浸透を加速させる方針です。2026年10月期を「仕込みのフェーズ」と位置づけ、戦略的投資をしっかりと行いながらも、既存領域では規律を持った投資を維持することで、営業利益率の改善も目指します。

スポットワーク市場のパイオニアとして圧倒的な地位を築きながらも、新たな領域への挑戦を加速させるタイミー。人材サービス業界における「はたらく」の再定義が、どのように展開されていくのか。HRog編集部では引き続きその動向に注目していきます!

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【参考URL】
タイミー25年10月期通期 決算短信
タイミー25年10月期通期 決算説明資料