転職サービス「doda」 などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する調査機関 『Job総研』 は、 310人の社会人男女を対象に「2026年 学歴とキャリアの実態調査」を実施しました。本調査では学歴とキャリアの関係性とその理由や、もう一度学部を選べるならどのような選択をするか、さらに学歴社会の必要性や賛否、その理由などを調査したものです。

【AI時代の学歴意識】
2027卒の就活情報解禁まで約1ヶ月を切る中、企業の中では新卒採用における書類選考を廃止し、対話重視の選考へ切り替える動きが出ています。2024年のJob総研調査(※1)では、7割が学歴社会に賛成しており、「古いけど必要」といった声が挙がりました。AI共生時代では、学歴が論理的思考力の保有や専門性を証明する指標となりうる一方、学歴フィルターの中身の変化や、プロジェクトなどAIを活用して成果を出した実績を重視する流れなど、学歴の意味が再定義されていると考えられます。このようなAI時代の今、実際にはたらく社会人の学歴とキャリアの関係性や学歴社会への価値観はどのように変化しているのでしょうか。
Job総研では310人の社会人男女を対象に学歴とキャリアの関係性とその理由や、もう一度学部を選べるならどのような選択をするか、さらに学歴社会の必要性や賛否、その理由などを調査した「2026年学歴とキャリアの意識調査」を実施しました。
調査対象者:現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 :全国/男女/20~50代
調査期間 :2026年1月14日〜1月19日
有効回答数:310人
調査方法 :インターネット調査
| 【TOPICS】 ・全体の81.9%が学歴とキャリアは「関係すると思う」 理由1位は「学歴で判断する企業が多いから」 ・全体の51.3%がもう一度学歴を選べるなら「違う学歴を選ぶ」 理由1位は「AI時代に強い専門性を得たい」 ・全体の59.9%が学歴社会は「古いと思う」 全体の71.0%が学歴社会は「必要」20代が最多 ・学歴社会が必要な理由は「努力を評価する客観的な指標になる」 不要な理由は「現在の実力を評価すべき」 ・全体の64.8%が学歴社会に「賛成」 理由1位は「業界/職種への適応力の判断材料になる」 |
回答者全体の310人に学校を選ぶ際に学歴を意識したかを聞くと、「意識した派」は66.8%で過半数を占め、内訳は「とても意識した」17.1%、「意識した」25.2%、「どちらかといえば意識した」24.5%でした。また、学歴はキャリアに関係すると思うかを聞くと、「関係すると思う派」は 2024年の調査時から1.6%増加した81.9%となり、内訳は「とても関係すると思う」13.5%、「関係すると思う」32.6%、「どちらかといえば関係すると思う」35.8%でした。

学歴はキャリアに影響すると回答した254⼈にその理由を聞くと、「学歴で判断する企業が多い」が 58.7%で最多となり、次いで「社会的な信用が上がるから」が48.4%、「思考力が高いと見なされる」が39.8%となりました。回答者全体の310人に学歴社会への価値観を聞くと、「古いと思う派」は59.9%で過半数を占め、内訳は「とても古いと思う」7.4%、「古いと思う」13.5%、「どちらかといえば古いと思う」39.0%でした。

回答者全体の310人に、AI時代の今もう一度学歴を選べる場合の選択を聞くと、「違う学歴を選ぶ派」は51.3%で過半数を占め、内訳は「絶対違う学歴を選ぶ」14.5%、「違う学歴を選ぶ」15.8%、「どちらかといえば違う学歴を選ぶ」21.0%でした。違う学部を選ぶと回答した159⼈にその理由を聞くと、「AI時代に強い専門性を得たい」が 34.6%で最多となり、次いで「実践的なスキルを学びたい」が33.3%、「世界で通用する学位を得たい」が32.7%となりました。

回答者全体の310人に、学歴社会の必要性を聞くと「必要だと思う派」は2024年時の調査から5.0%増加した71.0%で多数を占め、内訳は「とても必要だと思う」4.8%、「必要だと思う」21.0%、「どちらかといえば必要だと思う」45.2%でした。年代別の意見では20代の「必要だと思う派」が79.8%で最多となり、 次いで30代が72.7%、40代が67.6%、50代が59.7%と、年代が下がるにつれ必要性を感じている結果となりました。

学歴社会は必要と回答した220人にその理由を聞くと「努力を評価する客観的な指標」が65.5%で最多となり、次いで「基礎学力や論理思考力の証明」が61.8%、「企業の選考コスト削減になる」が38.2%となりました。不要と回答した90⼈にその理由を聞くと、「現在の実力を評価すべき」が62.2%で最多となり、次いで「大学名と実力の相関の低さ」が 47.8%、「実務経験の方が信頼できる」が43.3%となりました。

回答者全体の 310 ⼈に、 学歴社会への賛否を聞くと、 「賛成派」 は 2024 年時の調査から 2.1%減少した 64.8%となり、内訳は「とても賛成」が4.5%、「賛成」が11.9%、「どちらかといえば賛成」が48.4%となりました。学歴社会に賛成と回答した201⼈にその理由を聞くと、「(業界/職種への)適応力の判断材料になるから」が43.8%で最多となり、次いで「学歴で努力した経験がある」が 41.3%、「努力した人が正当に報われるべき」が39.8%となりました。

(※2)集計データの詳細は別紙「2026年 学歴とキャリアの実態調査 報告書」をご参照ください
学歴の実効性を認めつつ、学歴の中身や質の変化を実感するコメントが多く⾒られました。
| ・時代遅れだとは思うが、学歴がある方が選考で不利になりにくいのが現実だと感じる ・同じ業務でも、学歴によって初任給や昇給スピード、最終的な年収に差が生じる場面を見てきた ・学歴を過去の努力を可視化したツールと捉えているが、その人の上限を決めるものではないと思う ・AIが知識を補ってくれる分、学歴はゴールではなく学び続ける姿勢の証明だと思う ・AIで仕事は変わっているが、就職の段階では今も学歴で判断されていると思う |
関連コメントは「JobQ Town」にて確認いただけます。https://job-q.me/29675
Job総研が実施した「2026年 学歴とキャリアの実態調査」では、学歴を意識して学校を選んだ人が過半数を占め、学歴がキャリアに影響すると考える人は8割前後となり、学歴が就職や評価の入口として一定の影響力を持ち続けている実態は2024年の調査から変化が見られないことがわかりました。理由としては「学歴を判断基準とする企業が多い」「社会的信用が高まる」といった回答が今回も上位に挙がっており、日本企業の採用が依然として学歴に基づいていることがうかがえます。一方で、学歴社会を「古い」と感じながらも、同時に「必要」と考える人が7割を超えています。20代では、就職活動において学歴で評価される経験が多いことから必要派が最多になっていると考えられますが、年代が上がるにつれてその割合は減少傾向にあります。これは、社会人としての経験を積む中で、キャリア形成においては学歴以上にスキルや実務経験が評価される場面を実感するようになるためだと考えられます。
本調査で新たに浮き彫りになったのが「学歴の再選択」に対する意識です。もう一度選べるなら違う学歴を選ぶと答えた人は5割を超え、その理由には「AI時代に強い専門性を得たい」「実践的なスキルを学びたい」といった現代社会の変化を映した声が多く見られました。また、学歴社会への賛否でも賛成派が多数となり、その理由では2024年の調査と大きな変化は見られませんでしたが、「適応力の指標」や「努力の証」として肯定的に捉える層が多く存在しました。
2024年の調査では学歴社会の是非そのものが主な論点であったのに対し、2026年の調査では学歴を一定必要としながらも、その「中身」や「質」を問い直す段階へと移行している様子がうかがえます。AI時代において学歴は、「肩書き」から「専門性や学び直しの起点」へと意味を変えつつあり、今後も役割を変化させながら存続していく可能性を示す調査結果となりました。
「明⽇の常識を、ココから。」をコンセプトとする『Job 総研』では、世の中で当たり前とされている事を疑い、はたらき⽅に関連する様々な調査を実施してまいります。そしてリアルで透明度の⾼い情報を発信することで、個が活躍する社会の実現に向けて貢献してまいります。
※パーソルキャリア株式会社・2026年2月2日のプレスリリースより転載
