
株式会社ワンキャリアの2025年12月期通期決算が2026年2月12日に発表されました。この記事ではその決算・IR資料の内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!
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ワンキャリアの2025年12月期通期決算における売上高や純利益の増減率とその要因について、グラフィックで分かりやすくまとめました。

ワンキャリアは、キャリアデータプラットフォーム事業の単一セグメントで事業を展開しており、セグメント別の業績開示は行っていません。
キャリアデータプラットフォームとは、仕事選びに関する多様なデータを収集・可視化し、個人と企業が自由に活用できるプラットフォームです。ワンキャリアは企業情報や口コミ、求職者の経歴・職歴などを同プラットフォームで一元管理しています。
そのキャリアデータを中心にしたキャリア選択や採用活動を推進することで、同社はミッションの「人の数だけ、キャリアをつくる。」ことの実現を目指しています。
同事業では、企業向けの採用支援や求職者向けのキャリア情報提供サービスを展開しています。
就活求人情報サイト「ONE CAREER」
転職求人情報サイト「ONE CAREER PLUS」
採用DX支援サービス「ONE CAREER CLOUD」
今期は、カテゴリ強化(地域・業界・職種等)、AI・生成AIの活用、商品ポートフォリオの拡充、顧客満足度の向上の4つの重点施策を推進。これにより新規取引先が増加し、求人掲載やスカウトサービスが伸長しました。結果として、累計会員数は2,326千人(前期比+18.6%)、法人取引累計社数は6,290社(前期比+46.5%)まで増加しました。
その結果、売上高は75億7,683万円(前期比+40.3%)となりました。採用やマーケティング活動の強化でコストは増加したものの、投資効率の最適化により、営業利益は21億2,820万円(前期比+64.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は15億円(前期比+62.5%)と高い収益性を実現しました。
2026年12月期の連結業績予想は、売上高105億円(前期比+38.6%)、営業利益30億円(前期比+41.0%)、経常利益29億9,800万円(前期比+40.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益21億2,300万円(前期比+41.5%)を見込んでいます。
この予想は、継続的な新卒事業の価値向上及び中途事業でのシナジー創出によるものとしています。2021年の上場時に掲げた中期目標である「2026年12月期に売上高100億円、営業利益30億円」の達成を見込んでいます。
今回は、ワンキャリアのIR担当者にも今期決算資料の注目トピックについて話を聞きました。

通期では売上高・営業利益ともに、前年から大きく成長し、通期業績予想を達成しました。売上高は通期業績予想の102.0%、営業利益は通期業績予想の114.6%にまで達しました。法人取引累計社数も、前期比で46.5%の伸びとなりました。

2026年度の売上高は105億円、営業利益は30億円となる見通しで、2021年の上場時に掲げた中期目標を達成する見込みです。また、上場以来の売上高CAGR(年平均成長率)も40%と高い水準を維持してまいります。

2030年度までの「次期中期目標」を策定しました。2030年度に売上高350億円、EBITDA100億円を目標に設定し、事業別売上高は、新卒採用事業300億円、中途採用事業50億円を目指してまいります。

配当性向30%を目安に、期末配当を前回予想から4円増配の25円に決定しました。また、今後も、持続的な利益成長の実現とともに安定的かつ継続的な配当を実施していく予定です。
2025年12月期は、売上高・利益ともに業績予想を達成し、10期連続の増収および6期連続の営業増益で過去最高益を更新しました。

成長を象徴するトピックとして、26卒理系学生が選ぶ「最も活用している就活サイト」で初めて1位を獲得したことが挙げられます。新卒領域での圧倒的な知名度・利用者数を活かし、今後は中途採用事業とのシナジー創出に注力する方針です。
新卒採用事業の強固な会員基盤(累計会員数200万人以上)・顧客基盤(法人取引累計社数6,000社以上)を「ゼロコスト」で中途採用事業に転換し、キャリアデータプラットフォームを拡大する戦略です。就職活動から新卒入社、そして転職へと、10代後半から20代後半にかけての会員基盤を継続的に活用することで、事業シナジーを最大化します。
ワンキャリアの2025年12月期通期決算からは、同社が安定した高成長を続けていることがわかります。売上高と利益のバランスが取れた成長を実現しており、上場時に掲げた中期目標の達成と、その先の長期的な成長に向けた力強い姿勢が示されました。
今回の決算からは、キャリアデータの活用範囲拡大、AI技術の導入、そして新卒から中途採用へのシームレスな事業展開といったトレンドが読み取れます。転職が一般的になった昨今では、新卒事業で築いた基盤を中途事業へ展開するシナジー戦略が求職者のキャリアに長く伴走することにも繋がり、今後の成長を牽引していくと見られます。
キャリアデータプラットフォームを基盤に、求職者・企業双方に対するデータ活用支援の幅を広げるワンキャリア。来期は2021年上場時の中期目標を達成し、さらにその先へと事業を進展させられるのか、HRog編集部では引き続き注目していきます。
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