
ギークス株式会社の2026年3月期通期決算が発表されました。この記事ではその決算・IRの内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!
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ギークスの今期決算について、売上高や純利益の増減率とその要因をグラフィックで一目でわかるようまとめました。

ギークスの今期決算について、主に決算短信をもとにセグメント別の業績や業績予想について詳しくまとめました。

国内IT人材事業は、主にITフリーランスおよび正社員エンジニアと企業とのマッチングサービスを提供しているセグメントです。
当期においては、全社員がトップレベルの成果を再現するための統合型AIエージェント「GEECHS AI」のベータ版をリリースし、AI活用による組織の非属人化・効率化を推進しました。
これらの結果、通期売上高は167億3,100万円(前期比+8.9%)、セグメント利益は13億9,700万円(前期比+8.8%)の増収増益となりました。計画達成率は売上高が95.6%、利益が99.8%と、ほぼ期初計画どおりの着地です。
海外IT人材事業は、オーストラリアのシドニーやメルボルンなどで、IT人材に特化した人材派遣・人材紹介サービスおよびMSP(包括的人材管理ソリューション)事業を展開しています。
当期は、経営体制の見直しやオフィス移転によるコスト削減、高マージン案件への営業注力といった収益構造の改善を推進しました。
これらの結果、通期売上高は92億4,300万円(前期比−1.8%)と若干の減収ながら、セグメント利益は黒字転換を達成。前期に1億5,500万円の赤字を計上していた同事業が、当期は3,300万円の黒字となりました。
Seed Tech事業は、日本とフィリピンに拠点を構え、オフショア開発受託、フィリピン・セブ島へのデジタル留学、SaaS型デジタル人材育成サービス「ソダテク」の提供など、幅広く事業を展開しています。当期より中小企業向けDX推進サービス「DX職-デジショク-」の提供も開始しました。
当期は、売上の大きな比重を占めるオフショア開発が成長したことに加え、第2四半期はデジタル留学事業が好調に推移しました。
これらの結果、通期売上高は4億7,800万円(前期比+45.2%)と過去最高を更新。セグメント利益は3,400万円(前期比+504.3%)と、前期比6倍超の飛躍的な増益を達成しました。

ギークスは2027年3月期の連結業績予想として、売上高283億円(前期比+7.3%)、営業利益10億円(同+14.2%)、経常利益9億7,000万円(同+15.1%)を計画しています。
セグメント別に見ると、国内IT人材は新たにAIソリューションサービスをスタート、海外IT人材は高マージン案件への営業注力を継続。Seed Techにおいてはアライヴ社との合併によるシナジー発揮と「DX職−デジショク−」の体制整備を柱としています。
今回は、ギークスのIR担当者に今期決算資料の注目トピックについて伺いました。

従来の「ITフリーランスエージェント」事業に加え、中小企業向けDX推進サービス「DX職-デジショク-」の注力等、ギークスグループ全体で「日本社会をDX・AXでアップデートする会社」へ進化するため、コンセプトを変更しております。

国内IT人材事業における今期の重点施策です。登録フリーランスへのリスキリング支援を強化し、上流工程から対応可能なIT人材のDBを拡充します。また、ラボ型開発の「AIソリューション」推進により、従来のIT人材マッチングだけではない、新たなビジネスモデルの構築を図ります。

中小企業向けDX推進サービス「DX職-デジショク-」のビジネスモデルです。AI/DXプランナーの後方支援を受けて、デジショク人材が複数社を伴走支援する仕組みであり、その育成には「ソダテク」や「デジタル留学」などグループアセットを効率的に連動させています。

ギークスは、AIが浸透するにつれ、必要とされるIT人材の定義が変わってきていると述べています。実際、同社ではPMO案件が49.4%増加するなど顧客要件の高度化が顕著です。変化に適応するため、登録エンジニア向けに「AXコンサル・PM人材」へのリスキリング支援を強化する方針です。

ギークスは、従来の「人材を繋ぐ」マッチング業務を担う組織から、顧客の「課題を解決する」組織への転換を推進しています。2.4万人を超える国内最大級のエンジニア登録数を誇る供給基盤を背景に、「AX/PMコミュニティ」を創設し、登録エンジニアへの成長機会の提供と高付加価値な案件提供を強化します。
また、自社の役割を未来を創る「AIプランナー」へと再定義し、個別のマッチングに留まらないAI活用型のアジャイルチームによるソリューション提供を確立。これにより、日本のAI実装スピードを底上げするインフラへと進化することを目指しています

海外IT人材事業において、前期の黒字化達成を足がかりに、回復から成長フェーズへの本格的な移行を目指します。43万人を超える膨大なエンジニアデータベースを強みに、通信や金融、政府関連などの注力業界で顧客開拓を推進します。新KPIの導入や対面営業の強化を通じて、顧客基盤の拡大を図る方針です。
今後は、高マージン案件の選別受注を徹底するとともに、フィリピン拠点等とのグループシナジーを強化し、次期のセグメント利益を今期比約1.8倍の6,000万円へと引き上げることを目指しています。
ギークスは、従来のIT人材マッチング事業を軸としながらも、「日本社会をDX・AXでアップデートする会社」への進化を打ち出しました。主力の国内IT人材事業は増収増益を達成し、AI活用による業務効率化や上流工程を担う人材の育成を進めるなど、事業基盤の強化を着実に進めています。
また、AI時代に求められる人材像の変化を見据え、登録エンジニア向けのリスキリング支援や「AX/PMコミュニティ」の創設を推進。人材を紹介するだけでなく、AI活用型のチームによるソリューション提供へと事業領域を広げようとしています。
海外IT人材事業では黒字化を達成し、次の成長フェーズへ移行。さらに、中小企業向けDX推進サービス「DX職-デジショク-」の展開など、グループ全体でDX・AX支援体制の構築を加速させています。
IT人材の供給にとどまらず、企業のDX・AX推進そのものを支援する存在を目指すギークス。HRog編集部では引き続きその動向に注目していきます!
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【参考URL】
ギークス26年3月期 決算短信
ギークス26年3月期 決算説明資料
ギークス26年3月期 決算説明書き起こし
(執筆:川瀬ゆう)
