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【HRog決算解説】パーソルホールディングス株式会社の2027年3月期第1四半期決算から見える人材業界の最新トレンドは?

パーソルホールディングス株式会社の2027年3月期第1四半期決算が、2026年8月7日に発表されました。この記事ではその決算・IRの内容をわかりやすくまとめて分析・解説し、人材業界の最新トレンドに迫ります。ぜひチェックしてください!

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一目でわかる!  決算情報のグラフィックまとめ

パーソルの2027年3月期第1四半期決算について、売上収益や利益の増減率とその要因を一目でわかるようまとめました。

会社の業績としては、売上収益は4,240億円(前年同期比13.5%増)、調整後EBITDAは264億円(同21.6%増)と、いずれも二桁成長を達成しました。また、通期業績予想に対しても、すべての主要な指標で計画を上回る進捗を示しています。

もう少し詳しく! 今期セグメント別の業績は?

パーソルの今期決算について、主に決算短信および決算説明資料をもとに、セグメント別の業績や業績予想について詳しくまとめました。

Staffing SBU

国内で事務領域を中心に幅広い業種に対応した人材派遣事業に加え、事務職を中心とした人材紹介事業などを展開しています。

今期第1四半期は、就業日数が前年同期と比べて1営業日少なく、派遣就業者数の伸びも前年同期比0.6%増と小さめでしたが、請求単価は同2.5%増と順調に上昇しました。また、販売費および一般管理費の最適化が進んでいることが収益性の改善に大きく貢献しています。

以上の結果、売上収益は1,582億円(前年同期比3.4%増)、調整後EBITDAは116億円(同13.8%増)営業利益は99億円(同12.2%増) と増収増益を達成しました。

BPO SBU

BPO SBUは、受託請負のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を主として展開しています。 

今期第1四半期は、労働力不足を背景としたアウトソーシング需要の拡大が続くなか、金融関連やバックオフィス業務の受託が好調で、BPO事業が前年同期比9.2%増と増収をけん引しました。一方でシステム投資などの費用が先行したため、調整後EBITDAはほぼ横ばいにとどまっています。

以上の結果、売上収益は359億円(前年同期比5.7%増)、調整後EBITDAは12億円(同0.7%減)、営業利益は4億円(同48.0%増) となりました。

Technology SBU

IT領域・エンジニアリング領域の設計・開発受託事業や、登録型派遣・フリーランス向けの技術者に特化した人材派遣事業を展開しています。

今期第1四半期は、IT・DXソリューション事業でエンジニア社員数が増加し、増収をけん引しました。請負案件へのアサイン準備のため1人当たり売上高は微減となりましたが、案件の採算改善により1人当たり売上総利益は増加しました。また、前年同期に発生したグループ内案件の遅延影響が解消したことが調整後EBITDAの大幅な改善につながっています。

以上の結果、売上収益は311億円(前年同期比6.6%増)、調整後EBITDAは12億円(同42.8%増)、営業利益は1億円(同49.4%増) と増収・大幅増益となりました。

Career SBU

Career SBUは、顧客企業の正社員中途採用活動を支援する人材紹介事業や求人メディア「doda」などを展開しています。

今期第1四半期は、顧客企業の厳選採用傾向が継続したことに加え、dodaとdoda XのID統合に伴う一部ユーザーの離脱が影響し、人材紹介事業、求人メディア事業ともに減収となりました。一方、副業・フリーランス事業「HiPro」は前年同期比29.1%増と好調に推移しています。

費用面では、AI投資やハイクラス領域の強化に伴う費用が増加し、減益となりました。

以上の結果、売上収益は386億円(前年同期比1.7%減)、調整後EBITDAは93億円(同10.5%減)、営業利益は78億円(同13.2%減) となりました。

Asia Pacific SBU

Asia Pacific SBUは、アジア地域で人材サービス事業を、豪州では人材サービス事業やファシリティマネジメント事業などを展開しています。

今期第1四半期は、アジアの人材派遣・アウトソーシングや豪州のファシリティマネジメントが堅調に推移し、現地通貨ベースの売上収益は前年同期比6.0%増となりました。加えて、豪ドル高による為替影響も円換算での売上収益を押し上げています。

費用面では、前年同期に発生したシステム刷新費用が減少したことも寄与し、大幅な増益となりました。

以上の結果、売上収益は1,454億円(前年同期比26.0%増)、調整後EBITDAは41億円(同96.0%増)となりました。

その他(Gojob含む)

「その他」セグメントには、2025年10月に買収したフランスのAIドリブン人材派遣企業Gojob SASやR&D Function Unitなどが含まれます。

今期第1四半期は、Gojobが売上収益を122億円押し上げました。Gojobはフランスの人材派遣市場における既存顧客のシェア拡大や新規顧客の開拓が好調で、現地通貨ベースの売上収益は前年同期比50.9%増と高い成長を続けています。

また、R&D Function Unitの増収やコスト最適化により、赤字幅も縮小しました。

以上の結果、売上収益は247億円(前年同期比87.7%増)となりました。

今期の業績予想について

2027年3月期の連結業績予想に変更はなく、売上収益1兆6,650億円(前期比7.0%増)、営業利益710億円(同6.7%増)、調整後EBITDAは970億円(同10.0%増)を見込んでいます。 

今期決算資料の注目トピックは?

Career SBUでは、プロフェッショナル人材の副業・フリーランス支援を行う「HiPro」が前年同期比29.1%増と高い成長を続けています。Career SBUの売上収益に占める割合は10%となりました。従来の人材紹介や求人メディアに加え、多様なはたらき方を支援するサービスが成長しており、今後も市場ニーズを取り込みながら、同SBUの成長を支えることが期待されます。 

Career SBUでは、中期経営計画の重点施策として、今期からAIモデルの実装を段階的に進めています。人材紹介にAIを活用することで、求職者への支援人数を増やすとともに、マッチング精度を高めて決定率の向上を図る方針です。支援の「量」と「質」をともに高めることで、顧客体験と生産性の向上を両立し、中長期的な事業成長につなげていく考えです。

グループ傘下のパーソルクロステクノロジーは、2027年卒業予定の学生を対象とした「みんなの新卒就職人気企業ランキング」で理系部門7位に入りました。同社では、エンジニア出身者による1対1の面接や内定後のフォローなど、入社後のキャリアを具体的にイメージできる採用活動に取り組んでいます。こうした取り組みを通じて優秀なエンジニア人材を確保し、Technology SBUのさらなる事業成長につなげていく方針です。 

まとめ〜人材業界の最新トレンドは?〜

パーソルホールディングスの2027年3月期第1四半期決算は、売上収益4,240億円(前年同期比13.5%増)、調整後EBITDA264億円(同21.6%増)と増収増益となりました。Gojobの買収効果や為替影響に加え、Staffing SBUやAsia Pacific SBUにおける生産性向上も寄与し、通期業績予想に対して順調に進捗しています。

特に注目すべきは、AIを活用したマッチングの高度化や生産性向上の取り組みです。Career SBUでは、企業が採用する人材を慎重に選ぶ傾向や、dodaとdoda XのID統合の影響を受けて減収・減益となりました。一方、AIカウンセリングやAIマッチングなどの施策を進めており、こうしたAI活用が今後の成長につながるか注目されます。

HRog編集部では引き続き、パーソルホールディングスをはじめとした人材業界の動向を追っていきます。次回の第2四半期決算もぜひチェックしてください!

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【参考URL】
2027年3月期 第1四半期 決算説明資料

2027年3月期 第1四半期 決算短信

(執筆:川瀬ゆう)